『第二十六章』
目を開ければ、少しはそのタイミングなども分かるかもしれない。しかし、正面には、きっと愛美が身悶えている姿を、軽蔑した目で見ている華蓮がいるはずで、とても目は開けられない!
それに、斜め横には姿見があるはずで、自分がどんな状況で責められているのかが見えてしまう!それもまた、自分が惨めになるだけだ。
ただでさえ、この不規則に三か所を責め嬲られる淫らな拷問に堪えるだけでも精一杯なのに、それ以上の精神的な苦痛は、とても堪えられそうもない。
それまで、ずっと黙っていた華蓮が、ようやく口を開く。
「じっとしているだけでいい、って言ったのに。どうしても動いちゃうのね。
そんな風に膝を窄めるようにしたって、この股縄責めからは逃れられないわ。」
その言葉が終わろうとする時、いきなり縄が前にズルズルと強く引かれ、三つほどのシリコン玉が股間の三つの過敏な場所を擦り上げる!
「あうぅぅぅぅっ!」
突然の激しい刺激に、全身に鳥肌が立つような快感とも悪寒とも分からない電流が全身を駆け抜け、愛美の口から意図せずに淫らな呻き声が漏れる。
それだけではなく、その刺激が去って、ロープの動きが止まったと言うのに、強烈な刺激に狼狽(うろた)えている愛美の膝が、ガクガクと震え出した。
「あら、あら・・・凄く気持ちが良かったみたいね!
小刻みに震えながら、唇に端から涎が垂れていることさえ気付かないなんて・・・。
見てみる? 鏡の映った自分の姿を・・・・」
その言葉に、愛美は激しく顔を左右に振って抵抗する。
「でも・・・縛られていないのに、よく堪えていられるわね。そのポーズのまま・・・・
初めて体験する女の大半は、膝がガクガクと震え出したら、すぐにへたり込んでしまうのに・・・。
よほど、この股縄責めが好きみたい。
もっと、もっとこのロープで虐めてもらいたいんでしょ!」
再び、愛美が首を振るのだが、そのタイミングでロープが動き出す。けれど、その動きはとてもゆっくりで、リズムも一定のままだ。
愛美は、先ほど感じた凄まじい刺激を、再び受けたい、と思っている訳ではないし、今のゆったりとして安定したリズムであれば、堪えられる。
しかし、身体はそうは思っていないのか、自分では全く意識をしていないにもかかわらず、勝手に身体が動いているらしい。
「ふふふふ・・・・。今、紀香さんが愛美の後ろから撮影しているんだけど・・・何を撮影されているか、分かる?
あなたのお尻がうねうねと動いて、とっても厭らしいの。まるで、もっと虐めてください!っておねだりしているみたいに・・・。」
この言葉に、何も返す言葉が見つからない愛美。
「そう、そう。
愛美の姿を見ている結菜が、今、何をしているか分かる?
目をずっと閉じているから分からないだろうけれど・・・。
前に結菜に上げた、大粒のフェイクパールのネックレスで、お股を擦っているの。愛美が感じている感覚を、一緒に味わいたいでしょうね。」
こうした会話の中でも、ゆったりとしたロープの動きは変わらない。そして、愛美の尻のうねりはますます大きく、淫らなものになっていく。
「いいのよ。自分で腰を振っても・・・。
股を大きく蟹股に開いて、自分で腰を前に突き出したり、後ろに引っ込めたり・・・・そうして、自分の気持ちの良いペースで、ロープを擦り付けてオナニーをしても・・・・。
まるで発情した犬のように腰をへこへこさせて、浅ましい姿を晒しなさい!
さあ!目を開けてっ!!
自分の姿を見なさいっ!!」
「い・・・いやぁぁぁっっっ!!!!」
愛美は、自制心など吹き飛んでしまったかのように、甲高い声を上げると同時に、その場にへたり込んでしまった。
「まあ・・・、いいわ。
後で、この動画の鑑賞会をしてあげるから・・・。
できれば、観客が多い方が良いわね。クラスの女子たちを集めるのもいいし、どこかの動画サイトに登録して、お金を取って売る手もあるし・・・
もちろん、顔にも股間にもモザイク無しで・・・、でも、今の顔を知り合いが見ても、愛美だと分からないかもしれないわね。
美人さんで澄ました顔の愛美しか知らない人たちには、まさか同一人物だとは思わないだろうから・・・・」
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