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SM・調教 官能小説

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145
投稿者:雄一
「急に眠たくなってきたから、帰ってくれよ」
 彼女の乳房への愛撫の手もすっと引っ込めて、僕は寝返りを打った。
 半べそをかいているようなウジウジした声が、僕の背中のほうでしていた。
 そして、時間にして五分もかからなかった。
 「わ、わかったわ」
 すすり泣くような声を聞いて、
 「無理なら帰ってもいいんだぜ」
 と僕は最後の一押しを口にした。
 「ど、どうすればいいの?」
 気弱な声だったが、僕はわざと平易な声音で、
 「お姉さんとお前が、俺の目の前で愛し合ってくれりゃいいんだよ」
 「で、でも、お姉ちゃんが嫌がったら?」
 ここで僕は寝返りをもう一回打って、彼女と目を合わしていた。
 「嫌がりゃしないよ。実の姉妹同士だもん。お前のほうから平身低頭でいった
ら、姉さんは必ずお前を迎え入れる」
 「わ、私…女の人とは、は、初めてよ」
 「愛し合うことに変わりはないさ。俺のいうこと聞いてくれたお礼に、一発し
てやる」
 どちらが大人かわからないやり取りだったが、自分自身もしたいという思いも
あったので、僕はまた彼女の膨らみ豊かな乳房に、顔全部を押し付けていった。
 「これからは、栄子って呼ぶぜ」
 顔を栄子の乳房に埋め込んだまま、僕はそういって片方の手を彼女の身体の下
に伸ばし下ろしていった。
 案の定、栄子のショーツは彼女の胎内からの淫猥な吐しゃ物でぐしょ濡れ状態
になっていた。
 そのことを僕が彼女に告げてやると、
 「は、恥ずかしいけど…お姉ちゃんのこと出されたら、興奮しちゃって」
 「恥ずかしくなんかないさ。俺は濡れる女は好きだよ」
 そんな栄子への前戯は、長くは必要なかった。 
 「ああっ…いいっ」
 栄子のやや太めの両足を担ぎ上げるようにして、僕は早くから屹立状態だった
自分のものを、一気に彼女の胎内深くまで刺しつらぬいた。
 一室を隔てた室で寝ている、姉の尼僧の耳にまで、聞こえそうなくらいの声で
栄子はのたうち狂った。
 「あ、ああ…わ、私の」
 「私の何だ?」
 「わ、私の…お、おマンコが」
 「おマンコがどうしたって?」
 「こ、壊れそうなくらい、気持ちいいっ」s旬
 「お、俺も限界来てるっ」
 「お、お願い…一緒に逝って」
 「あ、ああ、一緒だ。逝くぞっ」
 栄子は口の端から唾液か泡か、区別のつかない粘液を吐き出し、丸っこい目を三
角目にして果て終えたようだった。
 美人なばかりが女ではないな、と放出を終えた暫しの夢心地の中で、僕は一瞬そ
う思っていた。
 僕は数分程度は、自分の身体で栄子の膨らみ豊かな乳房を圧し潰していたようだ。
 「死ぬかと思った…」
 栄子のその声でようやく身体を横にずらすと、栄子はそそくさと起き上がり、足
を潜めるようにして室を出ていった。
 ミネラルウォーターの入った大きなペットボトルを、胸の乳房で包み隠すように
して室に戻ってきた。
 ここに来て二日になる栄子は、冷蔵庫に何が入っているのかも知っているのだ。
 栄子が僕の飛沫を浴びて汚れた自分の下腹部に、テッシュペーパーを当てようと
していたのを、僕は手で制して止めた。
 次のステージへの準備策というか布石だった。
 「お前が先に室に戻れ。五分したらお姉さんの布団に潜り込め。そこからが勝負
だ。俺は戸の外にいる」
 栄子にそれだけの指示をして、彼女を先に室から出そうとしたが、自分も興奮し
ているせいか、肝心なことを彼女に告げることを忘れていた。
 「お前にいっておくことがある。お前ら姉妹が仲良くなれたら、そこへ俺が出て
いく。そして姉さんを抱く。お前は見てたらいい」
 栄子の顔に、当然に驚愕の表情が現れ出た。
 「好きで抱くのはお前だけだ。お前が姉さんを恨んでるのと同じ恨みを、実をい
うと俺も持っている。だからこれを思いついた」
 真剣な眼差しで僕がいうと、栄子は顔のどこかに、我が意を得たり、というよう
な表情を窺い見せて、丸い顎を頷かせてきた。
 尼僧がどう出るかは、僕にもわからなかった。
 午前零時を三分過ぎた時、僕は正しく忍び足で室を出た。
 祖母の寝室と、尼僧の寝ている室の間の畳部屋を、僕は足を潜めて進み、二人が
いる室の襖戸の前で身体を屈めた。
 「お姉ちゃん…」
 栄子の声がはっきり聴こえた。
 「…………」
 「お姉ちゃん」
 栄子の二度目の声に、
 「な、何…・?」
 「話があるの。入っていい?」
 「ど、どうしたの?」
 「色々考えて たら眠れなくて…」
 「…………」
 「まだ怒ってる?」 
 「昼間のこと?」
 「他にも。お姉ちゃんのこと無茶苦茶責めたこと」
 「わ、私にも責任あるから…」
 「寒い…」
 「入れば…」
 「ありがとう…ああ、温かい」
 「寝ましょ」
 暫くの間、声も音もなくて、
 「ちょ、ちょっと栄ちゃん…何?」
 という尼僧の少し慌てたような声が唐突に聞こえてきた。
 「姉ちゃんの匂い、好き」
 「あ…だ、だめよ、そんなとこ」
 「柔らかくて温かい、姉ちゃんのおっぱい」
 「あ、だ、だめだって…」
 「私、寂しくて…」
 「そ、そうね。…もう長いから」
 「か、身体がね…変に疼いたりするの」
 「ああ、え、栄ちゃん。そ、そんなにすると」
 「キスしていい?」
 「どうしたの?一体。…あうっ…むむっ」
 身体と身体の揉み合うような音と、布団の布が軋むような音が僕の耳に聞こえ
ている。
 「ああ、え、栄ちゃん。だ、だめっ、そんなとこ。」
 「乳首可愛い…あら、固くなってきてる」
 「ああ…お、お願い、やめて」
 「子供の頃、お母さんがいない夜、よく抱いて寝てくれたじゃない」
 「だ、だめっ…へ、変になる」
 戸を開けて、中に飛び込みたい衝動と僕は僕で必死に戦っていた。
 高校二年の若者には、中から淫靡に漏れ聞こえてくる音と声は、堪えがたい刺
激だった。
 それでも僕はどうにか堪え忍んだ。
 「ああ、え、栄ちゃん…だ、だめっ。ほんとに変になっちゃう」
 「お姉ちゃんのここ、何かいい匂いする。好きよ、私…もっと舐めちゃお」
 「わ、わかったわ、栄ちゃん。あなたのいう通りにするわ…ああっ」
 「私のここも舐めて」
 「わ、わかったわ…」
 それから間もなくだった。
 尼僧の驚きの声が一際高く聞こえてきた。
 「え、栄ちゃん、あ、あなた、これってっ」
 「どうしたの?お姉ちゃん」
 「こ、これって、男の人の…」
 「え…?何…?」
 「男の人の…これ、精液じゃない?」
 この時にはもう、僕の突入の準備は終えていて、素っ裸だった。
 「あ、あなた、まさか!」
 「まさか何?」
 「こ、ここのお孫さんと!?」
 襖戸を僕は思いきり開け、中に押し入った。
 祖母の寝室と同じスタンドの照明だった。
 その灯りで、尼僧の全裸姿は充分に見れた。
 布団に仰向けになっているのは妹の栄子のほうで、姉の尼僧は全裸を晒して、栄子
の身体に跨るようにして、布団に両手をついていた。
 姉と妹は頭が逆方向になっていた。
 尼僧の頭には袖頭巾はなくて、青白い頭皮が露わになっている。
 信じ難い急展開に、まるで急な催眠術にでもかかったように、尼僧の身体は同じ姿
勢で微動一つしなかった。
 かまわずに僕は、ただ唖然呆然としている尼僧に近づき、布団に付いている片腕を
掴み取り、横に敷かれている布団の上に引き寄せた。
 女性の身体を燃え上らせる熟練の技巧は、十六の僕には当然にない。
 若さ任せの行動力だけだった。
 また変に大人ぶったような余分な言葉もいらなかった。
 尼僧がどうにか正常な意識を取り戻したのは、すでに僕の若さ任せのつらぬきを受
けている時だった。
 僕の顏の真下に、狼狽えと動揺と戸惑いを露わにして、切れ長の目を激しく泳がせ
ている、青白い坊主頭を晒した尼僧の顔があった。
 僕がここにいて、あろうことか自分をつらぬいてきているという事実を、まだ彼女
は受け入れられてないようだった。
 もう一つの衝撃があった。
 覆い被さっている僕と仰向けに晒されている尼僧を、真横から見る位置に妹の栄子
の丸っこい裸身と、少し狂気じみたような眼差しがあるという時事だ。
 若さだけが頼りの僕は、横に栄子がいるということも忘れたかのように一心不乱に、
そしてそれだけが自分の武器であるかのように、ただ闇雲に尼僧の身体をつらぬき続
けた。
 自分の顔や首筋から、すでに汗が噴き出ているのが自分でもわかった。
 ここへ来る前に、妹の栄子の身体の中に、昂まりの飛沫を先に浴びせておいたせい
か、激しく尼僧を責め立てている自分の身体のどこかに、余裕と余力のようなものが
ある木がしていた。
 僕の若さ任せのつらぬきを受けている、尼僧のほうはというと、驚きと戸惑いと狼
狽えだけの表情だったのが、時間の経過で、汗の滲み出した顔のどこかしこに、何か
に必死に堪え忍んでいるような表情が、僕の穿った見方かも知れなかったが垣間見え
てきている気がした。
 その尼僧と僕の間に、何の前触れもなく、横にいた栄子がいきなり割り込んできた。
 仰向けの尼僧の、いや姉の顔に自分の顔を近づけていって、躊躇う動作もなく唇で
唇を塞ぎにきたのだ。
 姉の尼僧は目を大きく見開いて驚きの表情を浮かべていたが、手で相手を払い除け
ようと意識はないようだった。
 普段これという運動もしていない僕だったが、冬の体育の時間に走る五キロマラソ
ンの時の息苦しさを思い浮かべて、僕はひたすら単調な動作を繰り返していた。
 「おい栄子、お姉さんの顔の上に跨れ。キスしてやる」
 自分自身も思ってもいなかった言葉が、僕の口から出た。
 栄子は従順だった。
 姉の唇から唇を離すと、僕にいわれた通りの姿勢を取り、剥き出しの自分の丸い臀
部を、姉の顔の上に押し付けていた。
 栄子と僕の顔は否応なしに接近していて、自然に唇と唇が重なった。
 僕と栄子の下にいる尼僧の、くぐもったような呻き声が、二人のキスシーンのBGMみ
たいになった。
 この時、まだ僕の男性機能の余力は充分だった。
 女二人男一人の熱情の時間は、長く継続した。
 尼僧から一旦僕は身体を離して、その場に仁王立ちをした。
 仰向けになっていた尼僧の上体を起こすと、汗を滴らせた尼僧の顔が必然的に僕の
下腹部の中心近くになった。
 姉の横には妹の丸い裸身が額づいていた。
 経験もまだ圧倒的に少ない、十六の少年の知識は、親に隠れて観るアダルトビデオ
しかない。
 僕は上から、自分の母親よりも年上の女二人の頭を手でわし掴むと、彼女らの顔を、
自分の下腹部の中心に向けて当てがった。
 妹の栄子の顔が先に動き、狼狽えの表情を微かに残した、姉の尼僧が追随するよう
に動いて、僕のまだ屹立しきっているものへの、口での愛撫が開始された。
 単純に僕の頭に、古代の王のような征服感が湧き出ていた。
 姉妹二人は忠実に、また丹念に僕のものへの愛撫に熱中した。
 少年の自分がどうこう指示を出さなくても、熟女姉妹の二人は、自分で知っている
限りの手管を用いて、僕の下腹部のものへの愛撫を熱心に続けた。
 僕のものは、熟女たちのこれまでの体験も踏まえた手練手管管に、どうにか堪え忍
んだ。
 僕がどちらを先に抱くかということで、熟女姉妹は幼女同士の口喧嘩のように揉め
たので、僕は二人を布団の上に並べて四つん這いにさせた。
 そしてある限りの力を振り絞って、交互に二人の臀部の奥をつらぬき続けた。
 最後は、これもアダルトビデオの受け売りで、姉妹二人の顔を並べて白濁液を放出
した。
 さすがに十六の僕も、精も根も尽き果てたという思いだった。
 布団に仰向けになって惚けた顔で、僕を挟むようにして座っている姉ひる
と、お互いに少しバツの悪そうな顔をして、あらぬ方向に目を向けていた。
 二つの布団を引き寄せて、三人で川の字になって朝を迎えた。
 最後に起きたのは僕で、寝ぼけ眼で居間に出ると、座卓には栄子が用意した朝食が
用意されていた。
 尼僧はもう外出していていなかった。
 栄子の話で、村内の有力な檀家の一件で、昨夜に不幸があったとかで出かけたとい
うことのようだった。
 「で、姉妹二人は仲良くなれたのかい?」
 味噌汁を啜りながら、大人びた声で、台所に立っている栄子の背中に向けていった。
 「ま、まあね。朝目覚めたら姉ちゃんが横にいて、何もいわずにキスだけしてく
れた。…これもみんな、あなたのお陰なのかも」
 顔だけ振り返らせて、栄子は快活そうな声で返してきた。
 この時、僕はふいに妙な胸騒ぎみたいなものを感じて、朝食を終えると早々に祖母
の寝室に戻った。
 スマホを取り出すと、着信が二件とメールが七件もあった。
 着信は二件とも祖母からで、時間は連続していた。
 メールも祖母からが五件で、後は国語教師の沢村俶子からの二件だった。
 スマホ全体が祖母の顔に見えた。
 かたちのいい唇を噤んで、切れ長の目を少し吊り上げた、明らかに怒りの表情だ。
 時計を見ると時刻は九時過ぎ。
 少し怯えた思いでプッシュボタンを押すと、待っていたかのように祖母はすぐに出
た。
 「もしもし、婆ちゃん?…おはよう」
 「おはよう、今起きたの?」
 「え、栄子さんの作ってくれた朝飯を済ませたとこ。吉野さん、どう?」
 なるべく話を逸らそうと僕は努力する。
 「昨日は早く寝たの?」
 「あ、ああ、ちょっと疲れてたのか、いつの間にか寝てた」
 「夏休みの時は、夜更かしばかりだったのにね…」
 「そうだったかな?」
 「そうだった…」
 怒りは明白だ。
 「で、吉野さんはどうなの?」
 「昨夜は安らかだったわ。今朝方、ちょっと咳き込んだけど、薬で落ち着いてる」
 「よかった。やっぱり婆ちゃんの顔が一番の良薬のようだね」
 「お祖父ちゃんもそうだったけど、何かお世辞をいうときは、後で何かのボロが出る」
 「また祖父ちゃんかよ」
 「あなた、今日、もう帰るんでしょ?…何時?」
 「うーん、まだ決めてないけど、三時くらいかな?」
 「そう…今日は病因の先生が休日だけど、二時頃に診に来てくれるの」
 「そうか。じゃ会えないね。寂しいけど」
 「本気でいってる?」
 「嘘なもんか」
 「ムキになると駄目よ」
 「またお祖父ちゃんか」
 「雄ちゃんの手を握りたいけど…」
 「来週にまた来るよ」
 「ほんと?…嬉しい」
 「約束する」
 「二人になりたい」
 「俺もだよ、昭子」
 「はい…」
 夏休みもそうだったが、今回も何か慌ただしいままに休みは過ぎてしまうよう
だった。
 僕にとってあれが収穫かどうかわからないが、あの尼僧とその妹の栄子を抱け
たのは、予期せぬ副産物で、この旅の目的の半分以上は達成できたと、どうにか
自分を納得させながら、僕は午後の列車に飛び乗った。
 尼僧の顔は今日は見れなかったが、昨夜に艶めかしい女そのものの顔が拝謁で
きたし、妹の栄子は玄関口で長いキスをしてやったし、まあ上々の旅だったと自
分なりに納得して、僕は固い座席に座り込んだ。
 スマホで未読になっている、国語教師の沢村俶子のメールを開いた。
 (これだけの短期間で、人に愛を感じたのは生まれて初めて。早くあなたの顔
が見たい!恥ずかしく愛されたい)
 (あなたが一年の時付き合ってた彼女の名前覚えてる?その彼女から思いもか
けていなかった相談を受ける。ちょっと泥臭くて淫猥な話だから、あなたも間に
入って)
 この二件だけだった。
 列車の窓の外に自然の景色が気持ちよく流れている時に、ややこしい詮索はし
たくない気分だったので、そのままスルーして、祖母の未読を開く。
 昨夜、僕が全然連絡もしてこず、メールの返信もないことへの不平不満と怒り
の連続メールだった。
 最後のメールはこうだった。
 (雄一のバカ)



                    続く

 (筆者後記)
 いつもお読みくださって、ありがとうございます。
 この拙文の読者の皆様方から、時折いただきます提案や提言を
常に注視させてもらい、作中利用させていただいたりします。
 もう少しのお付き合いをよろしくお願い申し上げます。
                         
  
  


 
 
 
 

 


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