体調が悪い振りをしながらも、妻に返信をする私。
{決まっているよな?誘われたら着いて行く!}
{分かりました。もう少ししたら出ます。}
{OK}
妻と短いやり取りをした後、すぐにゲイママが私の所に来た。
「村上ちゃん、大丈夫?」
「ああ、さっきよりは良いよ」
「そう~、良かった~。じゃあだんだん美紀さん呼んで来ようか?」
「良いよ、良いよ、美紀も久しぶりに飲みに出たから、あのままおじさん達と飲ませておいて」
「でも・・・」
「でも何だよ」
「おの人達って普段は良い人達なんだけどね、お酒が入ると豹変して評判があまり宜しくないのよ・・・。うちの女の子も
アフターでホテルに連れ込まれて、ヤられちゃったのよね~」
「へーっ」
「へーって!美紀さんもそんな目に合ったら嫌でしょ!!」
「ほーっ」
「ほーって!村上ちゃん、まだ変な遊びしているの?もう止めなって・・・。そんな事をしていると美紀さん他の男性に
取られちゃうわよ!」
「ママ忠告有難う~。これが俺の性癖だからさ~(笑)」
「もうバカね・・・。でも美紀さんが居なくなってくれた方が私には都合が良いかも(笑)」
「どうして?」
「だってダーリンを独り占め出来るでしょ!」
「い・・・いや~~それは・・・」
ゲイママとくだらない話をしていると、また私のスマホのバイブが鳴る。
{もうだんだん出ます。}
{おお分かった。頑張れ!途中、途中でLINE電話入れろよ}
{はい}
{あと状況もな}
{はい}
おじさん達は私が横になっている時に来たみたいで、私と美紀は連れという事を知らない感じだった。
「じゃあ、ママ」
おじさん達は身支度を整え、妻と一緒に出て行った。
私も後を追う為にパタパタと身支度を整え支払いをしていると、ゲイママが寄って来た。
「ねぇ~村上ちゃん、本当に帰っちゃうの??これから一緒に泊まっちゃってもいいわよ」
「アホか!終電ももう少しだから急いでいるんだよ!離せ!離せ!」
「また来てね!絶対また来てね!来なかったら押しかけるわよ」
「お前みたいなゴリラが来たら、子供がビビるだろう~」
「もう~、絶対にまた来てね!!」
「分かったって!」
私はママのケツをペロンと触る。
「いや~ん、村上ちゃん抱いても良いわよ!」
「黙れ!じゃあな」
私はやっとの思いで店を出ました。
右を見ても、左を見ても、妻達の姿はありませんでした・・・。
(あのゴリラのせいで見失ったじゃねーか!!!はぁ~~)
終電も迫って来ているので、取り敢えず駅に向かう私でした。
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