瞳「じゃあね。」
瞳は、真由美の衣服とバッグを持ってトイレを出て行ってしまった。
真由美「あっ、ちょっと待って。」
急いで瞳を引き留めようと追いかけるも、トイレの入り口で躊躇してしまう。
瞳の背中がだんだんと遠ざかって行く。
「ああ、どうしよう。いつまでもこの格好でここにいる訳にはいかないけど。
真由美は、気持ちを落ち着かせる為に一先ずトイレの個室に戻った。
自分の部屋まで戻るにしても全裸のままエレベーターに乗るか、非常階段で上がるか選ばなければならない。
「待って、鍵が無いじゃない。」
瞳に鍵の入っているバッグも一緒に持って行かれた事に気付いた。
「ああ、もうみんなの居る所に戻るしか無いんだわ。」
真由美は絶望で目の前が真っ暗になりながらも、胸の高鳴りを感じていた。
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