【美紀の部屋】
俊樹が瞳に逝く寸前で止められ、興奮状態がMAXになった所で、瞳はソファーから立ち上がる。
「じゃあ、そろそろ行くわよ。」
瞳が俊樹に覆面を被せ、その上から瞳のショーツも被せた。首輪に繋がったリードを引っ張ると玄関に向かう。
「あ、な、何か羽織るものは…。」
まだ、昼間だ、このままの格好で外に出るのは躊躇われた。
「覆面してるからいいでしょ、それともその覆面も外した方がいいかしら。」
俊樹に反論は出来なかった。
共有ルームは1階なので、6階から1階までエレベーターで降りなければならない。覆面を被っているとはいえ、俊樹からの視界は普段と変わらないので胸の昂りは増していく。
見つかったら恥ずかしいのは、変質者のリードを引いている瞳の方かもしれないが、瞳は堂々と廊下を歩いていく。
エレベーター待ちの間も、瞳の横で四つん這いのまま隠れる事も出来なかった。
チ~ン
エレベーターのドアが開く。
「よかったわね。誰も乗ってないわよ。あ、乗ってた方がよかったかしら。うふふふ。」
「い、いや、そんな事は。」
俊樹は、エレベーターの隅で小さくなっていた。
途中、乗り込んでくる人も無く1階に着いた。
共有ルームの前まで引かれて待っていると、中から美紀が呼ぶ声がした。
「さあ、行くわよ。思いっきり変質者になり切るのよ。いいわね。」
「はい。」
中には、由紀子がいる。普段とはかけ離れた態度で、由紀子にはバレないようにしなければと俊樹も、覚悟を決めた。
ガラガラガラ
ドアが開き、瞳は中へ入って行った。
その後を四つん這いの俊樹が続いた。
「きゃあ~」
奥様達の悲鳴が上がった。
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