「じゃあ、役員会までの間に、少し段取りを説明しておくわね。」
「あ、はい、お願いします。」
俊樹は、由紀子にバレないようにという不安もあったが、また奥様達の前で恥ずかしい姿を晒してしまうという事に胸が高鳴り始めていた。
「登場はね、今の格好で、瞳さんにリードを引かれてみんなの前に連れ出されるの。もちろん四つん這いでね。」
「え、いきなりこの格好で、ですか?」
「そうよ、だって、変質者のお披露目だもの。そして、最初に、この前にみんなの前で白状した事を、もう一度言ってもらうわ。由紀子さんにとっては初めてだからね。みんなは、由紀子さんの前で、旦那が変質者だって白状してる姿がたまらないと思うわ。そのまま喋ると、声で由紀子さんに直ぐにバレてしまうので、ヘリウムガスを吸わせてあげる。ガスが切れる前に言い切るのよ。セリフはこちらで用意してあるから、今から覚えるのよ。」
美紀から、セリフが書かれたメモが、俊樹に渡された。
俊樹は、そのセリフを目で追うと、
「ああ、こ、こんな事を由紀子の前で。」
「うふふふ。」
美紀は、俊樹がメモを覚える姿を楽しそうに眺めている。
ピンポーン
「は~い。今、行くわね。」
美紀は、玄関に来客を迎えに行き、しばらくしてリビングに来客と一緒に戻ってきた。
「やってるわね。」
瞳の声がして、俊樹が振り向くと、瞳がニッコリ微笑んで立っていた。
打合せの為に、美紀に呼ばれてやって来た瞳は、楽しそうに美紀と話し始めた。
「いよいよ、由紀子さんにもお披露目するのね。」
「そうよ、瞳さんも、よろしくお願いするわね。」
「あ、でも、私はどうすればいいのかしら。」
「トシの登場の際に、リードを引っ張って連れてきて欲しいの。トシには覆面を被せ正体は明かさないという事にするから。もっとも、由紀子さん以外は知ってるけどね。」
美紀は、瞳にも由紀子との裏打合せの事は話していない。あくまでも、由紀子にはバレないようにと言われている。
「他の役員のみんなも、バラさない様に気を付けてもらわないとね。」
「そこのところは、一応釘刺しているんだけどね。」
「みんなの前で謝罪させた後は、瞳さんに仕切りを任せるから、トシがみんなや由紀子さんの前で、私たちの従順なペット奴隷だという事を知らしめて欲しいの。こんな感じで…。」
美紀は、自分の思い描いているストーリーを瞳に伝えていった。
「なるほどね。」
瞳は、美紀の説明を真剣に聞きながらも、どんどん自分の股間が熱くなっていくのを感じていた。
「やっぱり、美紀さんには敵わないわね。」
「うふふふ。」
『由紀子さんが知ってるってわかったらもっと驚くでしょうね。』
美紀も、これから起こる事を思い浮かべるだけで、じんわりと濡れてくるのを感じていた。
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