「どうして、真田さんが、私のショーツを。」
真由美は怒るのではなく穏やかに尋ねた。
「あ、あの~…。」
答えに困ったが、真由美も正直に話してくれた手前、適当な言い訳をする気になれなかった。
「え、映画館で…、美紀さんに渡されて…。」
「美紀さんって、澤村さん!」
「は、はい。」
「えっ、ど、どう言う事?」
今度は、真由美が訳が分からなくなってきた。
『真田さんと美紀さんって、どんな関係なの?』
「あの…実は…露出してる所を美紀さんに見られて…それをバラされない様に、美紀さんの言う事を聞く様になって、今日も、美紀さんに誘われて映画館に行ったんです。映画館でも裸にされたりして…」
『まぁ、真田さんも同じ事をされてたのね。私が、瞳さんにされてたのと同じ事を』
真由美は、俊樹の話を聞きながら、股間が熱くなって行くのを感じていた。
「で、でも、どうして美紀さんが真由美さんのショーツを持っていたのかは、分からなくて。てっきり、美紀さんのだと思っていたから。」
『同じ、映画館にいたんだわ。瞳さんから渡されたのかしら。真田さんは、私がいた事は知らないみたいだわ。』
「あ、あの、恥ずかしいので、か、返してもらえますか。」
ショーツを広げられたら、汚してしまったのがわかってしまう。
「あ、は、はい。」
俊樹は、持っていたショーツを差し出し、
「あっ、こ、これも。」
抱えていた回覧板も一緒に渡した。
「じゃ、じゃあ、し、失礼します。」
逃げる様にして真由美の部屋を後にした。
家に戻ってくると、由紀子はまだリビングにいた。
「随分、遅かったじゃないの、何してたの。」
「あ、い、いや、回覧板は直ぐに渡したんだけど、ご主人がまだ帰ってきてないからって、愚痴を聞かされてさ。適当に相槌を打って帰ってきたよ。」
「ふ~ん、そうなの。」
「じゃ、じゃあ、風呂に入ってくるよ。」
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