コンビニから帰ってきて、由紀子とビールを飲みながらも、真由美のエレベーターの中での姿が頭から離れなかった。
すると由紀子が突然、
「あっ!」
っと声を上げた。
「ど、どうしたんだい、いきなり大きな声を出して。」
俊樹がびっくりして聞くと、
「回覧板渡すの忘れてた。」
「いいじゃないか、明日で。」
「自治会の連絡で美紀さんに急ぐからって言われてたのよ。」
自治会と聞いて、もしかしたらと思いさりげなく聞いてみる。
「次はどこなの?」
「田村さん。」
その名前を聞いた途端、鼓動が激しくなる。
「あ、じゃ、じゃあ、俺が持って行ってあげるよ。」
「でも大丈夫かしら、こんな時間に。」
「何言ってるんだよ、急ぐって言ったの由紀子だろ。」
俊樹は、何としても渡しに行きたいと思っていた。
「何度もインターホン鳴らさずに、出てこなかったら直ぐ帰ってきてね。明日早くに私が持って行くから。」
「わ、わかってるよ。」
動揺を悟られない様に返事して、由紀子から回覧板を受け取った。
ピンポ~ン
「はい、どちら様ですか?」
1回で返事が返ってきた。
「あ、夜分すみません。真田です。か、回覧板を持ってきました。」
ガチャ
ドアが開くと、真由美が顔だけ出した。
「あ、あの~、さ、さっきは…。」
俊樹が、回覧板を渡さずにモジモジしてると、真由美が悟ったのか、
「中にどうぞ。」
玄関に招き入れてくれた。
俊樹は、玄関に入り、真由美の全身姿を見て目を見開いた。
体にピッタリと張り付いたマキシワンピで、胸の突起もはっきりとわかった。
俊樹の視線を感じた真由美は、
「いやだわ、あんまりじろじろ見ないで。」
恥ずかしそうに手で胸を覆った。
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