なかなかドアが閉まらないので、
「あ、あの、ドアを閉めて頂けますか。」
真由美が、恥ずかしそうに言う。
その言葉に、ハッとして、
「あ、すみません。」
俊樹は、我にかえり、エレベーターの中に入った。
向き合って立つのもどうかと思い、真由美に背を向けて、ドアの方を向いた。
神経は背中に集中して、背中が熱くなってくる。
「あ、あの…。」
真由美の声が聞こえてきた。
チ~ン
エレベーターが6階に着いた。
「この前の役員会で、真田さんが変質者だってわかって、真田さんならわかって頂けると思って…。」
「えっ!」
俊樹は、エレベーターを出た所で振り返った。
すると、真由美が俯いてスカートの裾を捲り上げていた。
そこには、下着はなく、黒い茂みがはっきりと見えていた。
「あっ!」
と思った時には、エレベーターのドアが閉まってしまった。
俊樹は、慌ててエレベーターのボタンを押したが、間に合わず上がっていった。
その時、背後から声がした。
「あら、あなた、帰ってたの。」
振り返ると、由紀子が立っていた。
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