「あ、いえ、そ、それは…。」
俊樹は、美紀の手にべっとりとついたちんぽ汁の言い訳に言葉を濁した。
女性客の後ろを通過する時に、気付かれたと思った。
顔は床を向いていたので、実際に見られたのかどうかはわからないが、俊樹は、自分達の後ろの通路を裸の男が這っている姿を見た時の女性客の驚く顔を思い浮かべていた。
美紀は、その様子までは、暗くて見えていなかったが、その女性客が、瞳と真由美だという事を知っていた。
『うふふふ、上手くやった様ね。トシったら、こんなにお汁出しちゃって、思った以上だわ。』
美紀と瞳は、俊樹と真由美には内緒にそれぞれの露出体験をさせようと事前に相談していた。
(真由美視点からは後述)
「騒ぎになっていないので、バレてないって事にしてあげるわ。約束のご褒美をあげるわね。」
美紀は、スカートを捲り腰を浮かせてショーツを脱いだ。
美紀も興奮し、クロッチの部分にはおまんこから溢れた愛液がたっぷりと付いていた。
「ここを咥えるのよ。」
ショーツを裏返して、クロッチ部分を、俊樹のマスクをずらして口に押し付ける。
「どう?私の味は。」
「うっうう、ううううう。」
口が塞がれてしまって言葉にならない。
美紀は、当然喜んでいるのだろうと思い
「そう、良かったわ。これで塞いでおきましょうね。」
そう言って俊樹のショーツを咥えた口にマスクを被せた。
俊樹は、仰向けに通路に寝かされ、美紀の足置き代わりの状態にさせられる。
時折、美紀の足裏や足指で体を摩られたり、股間に刺激を与えられたりすると、
「うう~、うう~。」
と、声を漏らしてしまう。
スクリーンを観る事もなく、音声が響く中ひんやりとする床に寝そべった状態で時間が過ぎて行く。
「そろそろ、終わりそうよ。」
美紀が、足元に寝そべる俊樹に声をかけるが、何かをする様子はない。
『えっ、終わるって!早く服を着ないとこのままじゃ。』
ショーツで口が塞がれたままでは、言葉にできない。
場内にエンディング曲が流れ始め、終わりが近い事を実感する。
『どうして?このまま?』
俊樹に焦りが出てきても、美紀の足は俊樹の身体の上に乗せられたまま動かそうとする素振りもなく、ついに、そのまま場内が明るくなった。
観客は席を立ち、出口の方は移動し始めたが、俊樹の姿は席に隠れていた為、見られる事はなかった。
明るくなった場内に全裸でいる事が信じられない俊樹に、ようやく美紀から許しが出て、首輪が外された。
「清掃の人が来るわよ。服を着なさい。」
俊樹は、退場していく観客に見えない様に、席の陰に隠れながら服を着た。
「さあ、出ましょうか。」
美紀が先を歩き、通路を少し下りたあたりで、
「何か落ちてるわ。」
と言って、布切れの様なものを拾った。
階段の途中で清掃の女性とすれ違う。
場内には客は、美紀と俊樹だけになっていた。
「ありがとうございました。」
女性から声をかけられたが、俊樹は、マスクが膨らんでいるのを悟られない様に俯きがちに通り過ぎていった。
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