手のひらと両膝に床の冷たさを感じながら、ゆっくりと通路を四つん這いで下りて行く。
時折、映画の音響にドキッとしながら2列分下りてきた。
顔を上げると、2人の女性の頭が見える。
頭を下げて、その女性たちの後ろの通路に入る。
バレない様に細心の注意を払い、通路を這っていく。
真後ろに来た時、映画の音とは別に、話し声が聞こえた。
何を言っているのかまでは、聞き取れなかったが、女性たちが何やら話している様だった。
その時、「あっ!」という声と同時に、背中に何かが落ちてきた。
『えっ、バレた?』
心臓が飛び出そうなほどドキドキしてきた。
『早く、逃げなきゃ、騒がれてしまう。』
「うっ」
急ごうとする焦りから、膝をぶつけてしまい声が出てしまった。
背中のものを振り払い、慌てて通路を進んで行き、隅っこで少しじっとしていた。
振り返って、女性たちを見る余裕などなかったが、特に騒ぎたてる様子もなかったので、再び動き始めて美紀の元に戻った。
なかなか戻ってこない様子に美紀は、心の中で微笑んでいた。
『上手くやってるかしら、うふふふ。』
ようやく戻ってきた俊樹に、美紀が、
「遅かったじゃないの、そんなに楽しみたかったの。」
と言うと、
「い、いえ、そんな事は…。」
俊樹は、見られたかもしれないという事が言えなかった。
「本当かしら。」
そう言うと美紀が、いきなり俊樹の股間に手を伸ばしてきた。
「あっ、ああ」
美紀の手に触れられ声が漏れてしまう。
「これは、どう言う事?」
美紀が、俊樹の顔の前に差し出した指にはチンポ汁がベッタリとついていた。
俊樹は、映画館の中を、全裸で動き回った事や、見られたかもしれないという思いで、自分でも考えられないくらいに興奮していたのだった。
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