『ああ、皆んなの視線が集中してるのが痛い程わかる。伊野さんなんて両手で顔を隠してるけど、指の隙間が開いてるし、舞原さんの罵声や、米倉さんの蔑んだ視線、なのに、勃起が治らない。益々、築き上げてくる。昨日の夜の想像以上だ。俺は、変態マゾなんだ。』
俊樹は、しっかりと目を開けて役員達を見回しながら、そう感じた。
土下座をしようと、両膝を折り掛けたところで、背後から声がした。
「そのままでいいわ。」
美紀が続けて、話し始める。
「皆さん、最初にここで見聞きした事は口外しない様にと言いましたが、証拠として、皆さんの中で記録に残して頂きたいと思います。スマホで、真田さんの姿を写真に撮ってください。」
「えっ、そ、それは。」
俊樹が、言いかけたが、舞原の言葉にかき消された。
「そうしましょ、私達で、証拠を握っておいて、今後、マンションに迷惑かける様な事が有れば公表する様にしましょ。」
言いながら、スマホを構えて、舞原が前に出てきた。
カシャ、カシャ、カシャ
舞原に釣られて、他の役員も、
「私も、撮らせてもらうわ。」
「私も」
次々に、役員達が前に出てくる。
さながら、結婚披露宴のケーキ入刀の様な感じになる。
美紀も、背後から近寄り
「隠したら、後でお仕置きよ。」
俊樹の耳元で告げた。
役員達がいた席に、ひとりとりのこされた形となった真由美に、瞳が近寄り、
「貴女も、撮られたかったら、脱いで前に出てもいいのよ。」
と言いながら、ワンピースの中に手を入れた。
「ああん、私はそんな…。」
瞳の指の動きに腰をくねらせながら、
『私も、撮られたい、皆んなの前で、ショーツを脱いで、全てを晒したいわ。』
と、心の中で思ってはいたが、そこまでの勇気はなかった。
※元投稿はこちら >>