「まあ、ちょっとあれ見て。」
舞原が、隣に座っている米倉に俊樹の股間を指差しながら小声で言うと、
「えっ、な、何っ、あれ。」
俊樹の顔に視線を向けていた米倉は、舞原に促され視線を股間の方に移して驚いた。
舞原が、手を挙げて、
「黒川(瞳)さん、真田さんですが、とても反省している様には見えません。」
「舞原さん、どうしてですか?」
瞳は、俊樹の背中越しに舞原を見た。
「だって、あれ。」
そう言いながら、舞原は、俊樹の股間を指差した。
瞳は、俊樹の後ろ姿しか見えていないので、俊樹に向かって、
「真田さん、こちらを向いてもらえますか。
俊樹に振り向く様に促した。
「は、はい。」
俊樹は、なんとか沈めようと、色んな事を思い浮かべようとしたが、役員達の視線が一層刺激を与えていた。
瞳の方に振り向くと、
「まあ!」
瞳は、俊樹の小さなショーツが膨れ上がり、今にもはち切れそうな状態に驚いて、美紀と顔を見合わせる。
「た、確かに、この状態では反省しているとは言えないですね。澤村さん、どうしますか。」
瞳が、美紀に発言を求める。
「真田さん、このままでは、皆さんの心象を悪くしてしまいますよ。皆さんに誠意を見せないと許して頂けませんよ。」
美紀が、冷静な口調で俊樹に告げると、
「せ、誠意ですか…。」
俊樹は、どうしていいかわからず戸惑っていると、
「立ったままでは伝わらないでしょ、こういう時は、まず土下座でしょ。」
「あっ、はい。」
美紀に言われ、すかさず、役員達の方に向き直り、両膝を床に付ける。
両手をついて頭を下げようとした時に、
役員達の方から声がした。
「そんなショーツを穿いて土下座をされても、ふざけてるとしか思えないわ。誠意を見せたいなら、それも脱ぎなさいよ。」
「そうよ、そうよ。」
「そうだわ、脱ぎなさいよ。」
何人もの声が被さる。
役員達の罵声を聞いている美紀と瞳は、お互いの顔を見て微笑んでいる。
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