裁判とは言ったが、俊樹は既に認めてしまってるので有罪は確定していた。
弁護人のいない裁判が始まった。
心情的には、真由美が弁護人に適していたが、真由美にその役を買って出る勇気はなかった。
美紀が検事となり、発言を始める。
「では、真田さん、裁判員(役員)の皆さんに向かって、自分が行った行為を白状してください。裁判員の皆さんに情状酌量の余地があるか判断して頂きます。虚偽の発言があった場合は、厳しい罰則が課されますのでご承知おきください。
裁判員の皆さんは、この場で見聞きした事は口外しない様にお願いします。」
美紀の言葉を受けて、瞳が、
「真田さん、皆さんの方を向いて姿勢を正してください。」
美紀の言葉を、俯いて聞いていた俊樹は、瞳に促され、役員達の方を向いて、股間を覆っていた両手を、脇に揃える。
「嫌だ、勃ってない?」
「ほんと、はみ出しそう。」
役員達が、両手が外された俊樹の股間に視線が集中し、ザワつき始めた。
俊樹の股間は、真由美のショーツ姿を見て勃起したままの状態になっていた。
「静かに!皆さん、静かにしてください。では、真田さん、どうぞ。」
瞳が、ザワつく場をしずめて、俊樹に発言を促す。
「は、はい。」
俊樹が、話し始める。
「私、真田俊樹は、夜中にマンションの屋上で、露出行為をしました。」
「行為については、具体的にお願いします。」
美紀が、俊樹の話を遮り、注意する。
「あ、はい、申し訳ありません。そ、その…。服とズボンを脱ぎ、パンツ1枚の格好になり…。」
「今、履いてるショーツね。」
また、美紀が口出しをする。
「は、はい、そうです。それから、犬の首輪を首に巻いて、四つん這いで、屋上の真ん中まで行きました。」
「変態よね。犬の首輪なんて。」
役員の中からも声が漏れる。
「そ、それで…。そ、そこで…。お、おしっこを…。」
俊樹が口籠ると、
「まあ、屋上の真ん中でおしっこですって!」
舞原が、野次を飛ばす。
役員達は、動画を見ているので、不審者がどんな行為をしたのかは、わかってるはずなのに、俊樹の言葉に、反応を示した。
俊樹は、役員達に晒されて、恥ずかしい告白をしていると言う事に、股間が反応してきた事を感じていたが、手で覆う事も出来ずに、腰をモジモジし始めた。
※元投稿はこちら >>