俊樹が靴下を脱ぎ終わると、瞳が掛け声をかける。
「それでは続けますよ。や~きゅ~う~、……、よよいのよい。」
俊樹、チョキ、真由美、グー
「また、田村さんの勝ち~。」
瞳が、真由美側の手を挙げる。
「真田さん、次は何を?」
俊樹が着ているのは、ポロシャツとズボンとパンツの3枚、俊樹は、
「シャ、シャツを。」
と言いながら、
『やっぱり、このまま負けていくんだな。』
という思いが強くなる。
男が、上半身裸になったところで、どうという事は無いのだが、周りが女性ばかりの中で、自分一人が上半身裸というのが、思ってた以上に恥ずかしい。
真由美は、グーを出したままの姿勢で、
『また、勝っちゃったわ。』
少し拍子抜けした感じになってきている。
「真田さん、まだ、ギブアップしないわよね。」
美紀が、形式的に訪ねる。俊樹だけにわかる様にウインクをする。
「は、はい。」
俊樹が、応えると、
「当たり前じゃない、それで止めたら面白くないわ。」
お酒が回って気分が良くなってきている役員達からも声が掛かる。
「じゃあ、次、いきま~す。や~きゅ~う~…。」
瞳が、再び音頭をとる。
真由美は、『もしかしたら、このまま…。』という思いで、瞳の合図を見る。
『チョキね。』
俊樹も、次も負けるのか、と思いながら、美紀を見ると、両目を閉じたのを確認して、
『グーか。』
と、合図を思い出す。
「よよいのよい!」
瞳の掛け声と同時に、二人が手を前に出す。
真由美、チョキ、俊樹、グー
「あ~、真田さんの勝ち~。」
瞳が、俊樹側の手を挙げる。
少し気を抜いていた真由美は、
「え~、負けちゃった。」
やや間が開いてから残念がる。
『もう、わけがわからない』
真由美の頭の中が混乱し始める。
俊樹も同様に混乱していた。
『勝った、どうして?』
美紀と瞳は、二人の困惑の表情を見て笑みを浮かべている。
「さあ、田村さん、何から脱ぎますか?」
瞳が、真由美に声を掛ける。
「ス、ストッキングを。」
真由美は、そう言うと、腰を屈めながらワンピースの裾から手を入れ、器用にストッキングをずらしていく。
足首から抜き取ると、床に置いて立ち上がる。
見かけ上は何も変わっていないが、男性の目の前でストッキングを脱いだ事が、真由美の気持ちを昂らせていた。
真由美の着衣は、ワンピースとブラ、ショーツの3枚になった。
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