真由美は、オナニーで逝った後も気持ちの昂りを抑えられず、刺激が欲しくなっていた。
「外に出てみようかしら。」
鏡の前で裸になると、胸を両手で持ち上げたりして自分のからだを映し出すと、ワンピースを手に取った。
下着を着けずにそれを着ると、鏡の前で胸を突き出してみる。
薄らと乳首が透けて見える。
そのまま両手を上に上げるとワンピースの裾も持ち上げられ、茂みが顔を出す。
「やだぁ、丸見えだわ。」
じんわりと股間が熱くなるのを感じた。
真由美は、ゴミ袋を手に取ると玄関のドアを開けて廊下に出た。
以前に美紀達に注意されたが、ゴミを出す為だという口実を自分に言い聞かせる事によって変態を否定したい気持ちが何処かにあったのだろう。
ゴミ袋でワンピースの裾を押さえながらエレベーターまで来ると、下の階へと動いていた。
「誰か、乗ってるのかしら?それとも下から呼んでるのかしら?」
真由美は、人の気配を想像して、
「やっぱり戻ろうかしら。でも、裸でいる訳じゃないし、夜だから。」
流石に昼間にこの格好を見られるのは憚れたが、夜という雰囲気が真由美を大胆にさせていた。
エレベーターは1階で止まるとしばらくそのまま停止していた。
「誰かが乗ってたのね。」
真由美は、ボタンを押してエレベーターを呼んだ。
途中で止まる事なく上がってきたので、中には誰もいないと確信した。
扉が開くと、思った通り中には誰もいなかった。
1階のボタンを押して、途中に止まらない様に願いつつ胸の鼓動は増していく。
1階に止まって扉が開く時も緊張した。
先程、降りた人が立っていたらと思うと、開いた瞬間は目を閉じていた。
ゆっくりと目を開けると誰もいないエントランスが目に入った。
「良かったわ。」
思わず、声に出したが、
『本当は、がっかりしたんじゃないの。』
心の声が、そう問いかけていた。
「そ、そんな訳ないでしょ。」
真由美は、独り言を言いながら、エントランスを横切りゴミを出し終えると、戻って来た。
先程と違って、隠すものがないので、周りが気になってキョロキョロしていると、裏口の方で何かが動いた。
「何かしら、もしかしたら誰か入って来るの?」
真由美は、咄嗟に非常口の陰に隠れたが、誰も入って来る様子がないので、もう一度そっと裏口の方を覗いてみると、確かに人らしき影が見える。
しばらくじっと見ていて、
「あっ、由紀子さんだわ。あんな所で何してるのかしら。」
その人影が由紀子だとわかり、気持ちが落ち着き、そのまま様子を見てみる事にした。
先程の、俊樹の姿が頭をよぎり、なんだか胸に熱いものが込み上げてきた。
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