真由美は、部屋に戻ってきても胸の高まりを抑えられなかった。
「真田さんのあの格好、由紀子さんの前でしてるって事は…。」
頭の中で色んな思いが渦巻く。
ソファーに座ると、無意識のうちに右手がショーツの中に伸びていた。
「奥さんに知られてしまって、真田さんはどんな気持ちなんだろう。」
『貴女も、主人に知られたいんじゃないの。』
もう一人の自分が、頭の中で呟く。
真由美の旦那、雅彦は大手商社の管理職をしており、年中海外を飛び回っていた。経済的には真由美も十分に満足しており専業主婦でいられるのだが、子供はいない為一人寂しい時間を過ごす事が多かった。若い時は一人で出かけて気を紛らわしていたが、この歳になるとそれも虚しくなってきていた。
『誰かに見られたい、かまって欲しい。』
そう思うようになったのも自然の流れだったのかもしれない。
美紀と瞳に導かれ、頭では恥ずかしくて出来ないと思いながらも、体は徐々に快感を求める様になっていった。
俊樹が役員達の前で辱められるのを自分とダブらせ、我慢できずにトイレで一人遊びをしている所を瞳に見つかり、皆んなの前で辱められ、真由美の奥に潜んでいたマゾの本能は完全に目覚めてしまった。
俊樹は、その場面を妻に見られていた。
真由美は、雅彦の前であんな痴態を晒す事など考えられなかった。
雅彦の前では、清楚で貞淑な女でいたかった。
俊樹もきっとそうに違いない、妻の前であんな姿を晒してしまって、きっと落ち込んでいるだろうと思って、勇気を振り絞って俊樹の家に行ったところ、目の前に現れた俊樹の姿が…。
ショーツに入れた右手が奥に吸い込まれて行く。
「ああっ、う~ん、はぁ、はぁ…。」
ブー、ブー、ブー、
テーブルの上でスマホが揺れる。
画面には雅彦の名前が…。
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