由紀子「あなた、屋上で露出してた時に履いてたショーツは、やっぱり私のだったのね。私が履かないから捨てたなんて言っておきながら。」
俊樹「は、はい。申し訳ありませんでした。」
由紀子「そんなに私のショーツが履きたいなら、これ履いててもいいわよ。」
由紀子は、テーブルの上に俊樹が置いた履き古したショーツを取って、俊樹の目の前に放った。
俊樹は、黙ってそれを見つめている。
由紀子「どうしたの?裸じゃ可哀想だからと思ってるのに、嫌ならいいわよ。」
由紀子がショーツを取り上げようとするのを、俊樹が制して、
「いえ、履かせて頂きます。ありがとうございます。」
そう言うと、目の前のショーツを取り上げて足を通した。
由紀子「ふふふ、こうして見ると変態丸出しね。これからどうしていこうかしらね。」
ピンポーン
由紀子「あら、誰かしら?」
由紀子は、インターホンの前まで行くと、
「はい、どちら様でしょうか。」
「あ、あのぅ、た、田村です。」
か細い女性の声が返ってきた。
真由美は、昨日の役員会を怒って出て行った由紀子に俊樹がどうなっているのか心配で、思い切って訪ねてきた。
由紀子「あら、真由美さん、ちょっと待ってね。」
由紀子は、振り向くと俊樹を見て笑みを浮かべて、
由紀子「あなた、出てくれる。」
俊樹「えっ、だ、だってこんな格好で。」
俊樹は、立ち上がってショーツ1枚の姿を見せる。
由紀子「あら、昨日は、あんなに仲の良かった二人じゃないの。早く出なさい!」
由紀子が命令口調に変わると、
俊樹「は、はい。」
拒む事も出来ず、俊樹は玄関に向かい、ドアを少しだけ開けて、
俊樹「あ、こ、こんばんは。ご用件は?」
少しだけ開いた隙間から俊樹の顔が見えて、
真由美「あ、真田さん、昨日、あんな事になってどうされてるかと思って。」
俊樹「え、あ、あの。」
俊樹が返答に困っていると、由紀子がやってきて、玄関のドアを開けて、
由紀子「真由美さん、中に入って。」
真由美「ま、まあ!」
真由美の目の前に、ショーツ姿に首輪をしている俊樹の全身が露わになった。
真由美「さ、真田さん、そ、その格好…。」
俊樹「…。」
由紀子「どう?真由美さん、この人の望みを叶えてあげる事にしたの。」
真由美は、何も言えずに俊樹の姿を呆然と見つめていた。
由紀子には、真由美の俊樹を見る眼が、羨望の眼差しの様に見えた。
由紀子「どうしたの、真由美さん。」
真由美は、由紀子の声にハッとして、
真由美「い、いえ、何でも無いんです。し、失礼しました。」
そう言うと足早に去って行った。
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