由紀子「先ずはこれを着けて貰おうかしら。」
由紀子は、テーブルの上に置かれた首輪を手に取って俊樹に渡しながら話しを続けた。
由紀子「家にいる時は、この首輪をしててもらうから。首輪をしてる時は、私のペット奴隷として扱うのでいいわね。もちろん仕事に行く時は外してあげるから安心して。」
由紀子は軽く微笑んだ。
俊樹は、何も言えないまま由紀子の話を聞いている。
由紀子「奴隷の格好は、基本は全裸四つん這いね。食事も床に置くから犬の様に食べるのよ。トイレは大の時だけは首輪を外してあげるわ。そっちの方は興味がないから。でも、言わないと外してあげられないから、勝手には出来ないって事ね。」
俊樹は、由紀子の話しを聞きながら嫌な気はしなかった。むしろ、今まで由紀子に内緒にしてて内に秘めていた思いが開放されて肩の荷が下された様な安堵感を感じていた。
『俺は、ずっと前からこうなる事を願っていたのかもしれない。』
『そうだよ、良かったじゃないか。もうコソコソする事無いんだよ。』
俊樹は、心の中で自問自答していた。
ただ、由紀子に隠れて行っていた時の、バレたらどうしようという背徳感に興奮していたのも事実であり、本当に望んでいた通りの結末になるのかは、今の俊樹には分からなかった。
由紀子「あなた、聞いてるの。」
俊樹があまりにも無反応なので、由紀子が話しを遮る。
俊樹「あっ、う、うん、聞いてるよ。」
由紀子「それから、その言葉使いも気をつけてね。あなたは奴隷なんですからね。ご主人様には敬語を使う事、いいわね。」
俊樹「う、うん、い、いや、はい。」
由紀子「まあ、他にも色々あるけど、それは追々、教えていくから。じゃあ、先ずは、着ている物を脱いで、ここに正座しなさい。」
由紀子の口調が命令口調に変わる。
俊樹「は、はい。」
俊樹も緊張気味に答えて、服を脱ぎ始めた。パンツも脱いで全裸になると由紀子の隣に来て正座をする。
由紀子が俊樹を見下ろす格好になり、
「両手をついて、由紀子様、これからご調教の程、よろしくお願いします。ってご主人様にご挨拶するのよ。」
俊樹は、床に両手をついて、由紀子を見上げ、
「由紀子様、これからご調教の程、よろしくお願い致します。」
そう言うと目線を下げてお辞儀した。
すると、後頭部を由紀子の足で押さえつけられ、額が床にぶつかった。
由紀子「お願いする時は、ここまで頭を下げるのよ。わかった?」
由紀子が、俊樹の後頭部に足を押しつけたまま言うと、
俊樹「は、はい。申し訳ありませんでした。」
俊樹は、マゾの血が体を駆け巡るのを実感した。
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