「え~、今から2つの番号を読み上げます。その番号の方同士で対戦をして頂きます。勝った方には賞金が与えられます。」
瞳が、内容の説明を始める。
藤原「対戦ですって、何をするのかしら。」
天海「賞金が出るのね。頑張らなくっちゃ。」
賞金と聞いて目の色が変わってくる。
「何の対戦をするのかは、この封筒の中に書かれていますので、どちらかの方に封筒を選んで頂きます。」
瞳が、4つの封筒を皆んなに見せながら説明を続ける。
瞳の説明には上の空で、俊樹の頭の中には、先日の美紀から言われた(指示された)言葉が蘇って来ていた。
『懇親会でね、対戦ゲームを考えてるの。私と瞳さんを除いて8人いるから4対戦ね。腕相撲、尻相撲、指相撲、で、もう一つが野球拳よ。もちろん、貴方がするのは野球拳。相手は誰になるかわからないけど、貴方は私の合図の通りに出して欲しいの。右目を閉じれば「パー」、左目を閉じれば「チョキ」、両目を閉じれば「グー」よ。わかったわね。』
俊樹は、それを聞いた時、相手が誰になっても、自分が負けるんだと言う事を覚悟した。
役員の奥様達の前で、服を脱いでいく自分を想像すると、股間が反応しそうになり、美紀には気付かれないように、そっと両手を股間に当てた。
真由美の頭の中も、瞳からの言葉が蘇り、説明は頭に入ってこなかった。
『真由美さんのその素敵はカラダを役員の皆さんに見て頂こうと思って。真由美さんには、野球拳をして頂きます。相手は誰になるかわからないけど、私が合図を出すから、その通りに出してもらうのよ。合図は…。』
真由美は、それを聞いて、相手には自分が何を出すかわかっているんだ、私の負けが仕組まれてるのね、と思った。
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