ガラガラ
ドアが開けられて、真由美が恥ずかしそうに両手で胸と股間をおさえながら入ってきた。
「まあ、田村さん、どうしたの、裸で!」
瞳が真由美の姿を見て大袈裟に驚いてみせると、
「あ、あの~、トイレで服が無くなってしまって…。」
瞳に奪われたとは言えず、真由美が俯きながら小さな声を発した。
瞳「まあ!無くなったって、私が行ったら服が洗面所に脱いであって誰もいなかったのよ。田村さん、どこにいたの?」
瞳による公開羞恥が始まった。
真由美「え、あの、ちょっと服が汚れちゃって洗おうと思ったら、人の気配がしたので慌てて個室に入ってしまって…。」
瞳と目を合わせられずに、入口で体を小さくさせて俯く真由美。
美紀「田村さん、あなた服の汚れを洗うのに下着まで脱いじゃうの!」
美紀が、先程から手にしているショーツを入口の真由美に向かって見せ付ける。
「おかしいわよね!」
役員の中からも声が聞こえる。
真由美「あ…そ…それは…。」
真由美がはっきりと答えられないでいると、
瞳「もう、はっきりと皆んなに言ってしまえば。」
真由美「えっ、言ってしまえばって…。」
瞳「田村さんが言えないんだったら、私が言ってあげようか。」
舞原「何なの、黒川さん、知ってるなら教えてよ。」
役員達「そうよ、そうよ。」
真由美「ああ、そんな…。」
真由美は、膝を屈めて座り込む。
瞳「田村さんはね、露出狂なのよ。」
舞原「ろ、露出狂!」
瞳「そうよ、ここで、さ(危うく真田と言いそうになり慌てて)いえ、ポチの格好を見て、自分もたまらなくなったのよ。そうでしょ、田村さん。」
真由美「い、いや、ち、違うわ、ろ、露出狂だなんて…。」
真由美は俯いたまま顔を上げる事ができない。
天海「本当に露出狂かどうか、確かめてみたらどう?」
小池「確かめるって、どうやって?」
天海「濡れてるのか、確認して見るのよ。そんな格好して皆んなの前にいるんだもん、露出狂なら、きっと濡れてるわよ。」
小池「そうね、私っだったらまずいられないわ。」
米倉「そもそも、裸で入ってくるかしら。」
役員達も揶揄い気味に面白がっている。
瞳「田村さん、皆んなそう言ってるから、立って頂けるかしら。私が、確かめてあげるわ。」
真由美「黒川さん、ああ…そんな…。」
真由美は瞳に何か訴える様な眼差しを向けるも、瞳は無視して、
瞳「さあ、前に来て。」
真由美は、調べられる前に自分でも濡れているのはわかっていた。先程から太腿に垂れそうになっているのを股をしっかりと閉じて阻止していたが、立って前に出るとなると一気に溢れてくるかもしれない。
『とうとう、皆んなに知られてしまうのね。いいわ、こうなったら瞳さん、しっかりと調べてちょうだい。』
真由美は、心の中で覚悟を決めて瞳のいるテーブルの前に進んで行った。
※元投稿はこちら >>