「私だって体罰が良いとは考えていません。
でも、少なくとも体罰で貴女のお母さんは生まれ変われたのよ。」
理事長先生は床に泣き崩れていた碧を立たせると、続けて話した。
「体罰を受けるなら、私は今日の貴女がやった悪いことは全て忘れます。
もちろん内申書や担任の先生方に話すこともありません。
体罰を受けなくとも、多分私は貴女を退学にまですることはないでしょうし、この事を他の先生や生徒に話すことも無い。
でも、その時はこれまで私が貴女に掛けてきた期待が裏切られたことになります。
それと、体罰を受ける受けないに関わらず、私は貴女のお母さんだけには本当の事を言うつもりです。」
「体罰を受けるのは今日今からではありません。
今週の金曜日、放課後私はここで待っています。
体罰を受ける覚悟が決まったらおいでなさい。
それまでお母さんに相談するのも貴女の自由です。
お母さんがどこまで話してくれるかは分かりませんが、どんな体罰をされるのか心配なら、お母さんに聞いてみるのも良いでしょう。」
お母さんに相談...。
無理!
今の私には絶好に無理。
理事長先生とお母さんの関係を聞いたら、理事長先生からお母さんに告げられるなら仕方ない気もする。
でも私の口からお母さんに、今朝の事を話すなんて...。
「鞄をお開けなさい。」
理事長先生に言われて、碧は素直に鞄を開けた。
中には今朝碧自身が汚したショーツの入ったビニールパックが入ってる。
「ちゃんと穿き替えを用意してるところなんか、本当にお母さんそっくりね。」
理事長先生は少しだけ微笑むと、そのビニールパックを鞄から取り出した。
「証拠品という訳ではありませんが、お母さんにお話する時にこれをお見せした方が分かりやすいでしょう。
大丈夫。これは貴女のお母さんに訳をお話する時にお返しするわ。
それまで私が預からせてもらいます。」
それだけ言うと、理事長先生は立ち上がり頭を項垂れて立っている頭に軽く手のひらを載せた。
「大丈夫よね。
貴女はあのお母さんの娘なんですもの。
きっと、ずっと私が愛する生徒でいてくれるわよね。」
それまでの言葉と違って、理事長先生の本心が少しだけ外に出てるような気がする言葉だった。
その夜から碧は悩み続けた。
優しいお母さんの顔を見ると、普段なら不安も怯えも消えてしまうのに、今はかえって心が重く痛くなる。
理事長先生を裏切っても、学校は辞めなくて良いと言ったわ。
でも、私が理事長先生を裏切ったってお母さんが知ったら...。
そうしたらもう、私はお母さんのような優しいきれいな大人になれない気がする。
きっと、お母さんも裏切った事になってしまう。
やっぱり体罰を受けよう!
恥ずかしくて辛いって言ってたけど、お母さんが耐えたんだもの。
私も耐えるのよ。
でも、やっぱり理事長先生から裸を見られるのだろうか?
それと、体罰を受けてる途中で、痛みや恥ずかしさに負けて、情けなく取り乱さないだろうか?
そもそも体罰ってどんな事をされるの?
お母さんに聞けば分かるだろうけど..、今の私は聞く勇気は無いわ..。
そして金曜日の放課後が来た。
その日は月に一度の、大学部から幼児部までの学生生徒児童幼児、それに先生達皆が定時である午後5時までには学園から出て帰宅するように定められた日だった。
広い学園内に一つだけ、理事長室のある建物の3階に灯りがつている。
そこで碧は、理事長先生の前に立っていた。
「ここに来てくれたと言う事は、多分碧さんの覚悟は決まったのだと思うけど、念のために訊ねます。
貴女は私の体罰を受けるつもりなの?」
理事長先生の問いに碧は答えた。
「体罰をお受けします。
よろしくお願いします。」
心なしか、理事長先生の顔が綻びた。
「分かりました。
でも、貴女はやはりお母さんに相談しなかったのね。
私の話を聞いてたら、貴女が正直に話してもお母さんは貴女に腹を立てたりしないって分かってくれたと思ったんだけど。」
「はい、散々悩みました。
何度も母に相談しようと思いました。
どうせ先生から話を聞くんだろうし..。
でも、私に勇気が無くて話せませんでした。」
碧は正直に答えた。
「やはり親子ね。本当に似てるわ。
さて、これから体罰を受けてもらいます。
肉体的にも精神的にも思春期の貴女には辛いと思うわ。
でも、終わった後には、体罰そのものより、今日まで一人で悩んだ事の方が本当は辛かったと思う事になるわ。」
理事長先生は碧に裸になるように言い渡した。
碧が制服を脱ぐために、ちゃんと壁際にハンガーと椅子が一つ置かれていた。
理事長先生の視線を全身で受けながら、碧は制服を脱いでいく。
まず黒いシューズを脱ぎ、次に制服のスカートを脱いだ。
脱いだスカートはハンガーに掛け、続いて制服の上を脱ぎ、やはりハンガーに掛けた。
次は白のソックス。
若い碧は椅子に座って脱ぐこともない。
立ったまま片足づつ脱いでいく。
椅子はその脱いだソックスを置くのに使われた。
制服の下は清楚な白のキャミソールと、同じく飾り気のない白い小さなAAカップのブラ、そして股上がおへそまである白い綿のショーツだ。
同性で、しかもお母さんより歳上の理事長先生から見られても恥ずかしいの?と誰かに聞かれたら、碧は「とても恥ずかしい!」と言っただろう。
本当に恥ずかしいのだ。
油断すると涙が出そうなくらいに。
でも碧は、
「これも体罰のうちなんだ..」
と必死に無表情を装って脱ぎ続けた。
キャミソールを頭から抜き、軽く畳んで椅子の上に置く。
それから両手を背中に回してブラジャーのフックを外した。
肩紐を肩から抜く。
まだ片手でブラジャーの前を押さえていたが、ほんの数秒迷った後、その手も外し幼い乳房を理事長先生の視線に晒した。
あとは子供っぽい綿のショーツだけ。
碧はそのサイドウエストのゴム部分に指を掛けた。
そのまま指を下げれば、前の碧の女の子の部分、少なくとも薄い発毛が認められる陰阜は先生の目に晒されることになる。
碧は恥ずかしさとか考えず、淡々と脱いでしまおうと思っていた。
ブラジャーを取る時も、恥ずかしさに負けそうな自分を叱りつけ、動揺や羞恥が表情に出ないようにと努力してのだ。
だからショーツを脱ぐ時も、躊躇わずに一気に脱いでしまうつもりだった。
しかし、出来なかった。
碧の指がショーツのゴムに掛かり、そのまま数センチ押し下げた。
その動きは、そこで止まってしまった。
だめ!ちゃんと脱いで!
もう仕方ないじゃないの!脱ぐのよ、碧!
心の中で、必死に自分で自分を叱かるのだが、
淡い陰毛がギリギリ見えかける位のところで、碧のショーツは引っかかったまま止まってしまった。
※元投稿はこちら >>