リビングに入って光子が見たものは、テーブルの上に置かれた赤や黒の縄だった。
束ねたままのが3束、もう解かれて直ぐに使えるようになっているのが1束。
その横には、既にトランクス一枚になり、光子の大切で可愛いところを虐めるための肉の凶器でテントを作った夫の幸人が待っていた。
「よし、君も用意出来たね。」
「あの..、本当に私の身体で良いの?
こんな貧弱でセクシーでも無い私で?」
「良いも何も、僕は君だから虐めたいんだよ。
他にどんな責めでも受け入れるセクシー美人がいたとしても、僕は君を責めてやりたいんだ。今更、私無理!なんて言っても聞かないよ。」
その言葉は恐かったが、光子の胸はこれまでにないときめき、いや夫に責められると言う期待と被虐への好奇心ではち切れそうになっていた。
「さあ、バスタオルを外して!」
夫の命令に、光子は胸に巻いたバスタオルを取ろうとした。
夫婦なのだから、当然寝室やお風呂で裸体は何度も見られている。
しかし、こんな風に明るいリビングで裸体を晒したことはあまり経験がない。
大丈夫よ。いつもの夜と同じ。
恥ずかしいけど、見てもらうのも妻の役目でしょ。
私、しっかり!
そう自分に言い聞かせながら、光子は胸に巻いたバスタオルを取った。
明るい照明の下で、美しい新妻の裸体が晒される。
「うん、いつもお前はきれいだな!」
夫は喜んでくれた。
でも、光子はやはり羞恥心に負けて、その薄くても形の良い胸を両手で隠してしまった。
胸を覆う手のひらに、既に硬くなってる乳首の感触が生々しい。
「どうした?恥ずかしいのかな?
そんなに僕から見られるのは嫌なの?」
夫が意地悪く聞いてきた。
光子は顔を横に振って
「嫌じゃないけど..、恥ずかしいわ。」
と答えた。
「そうだよね。光子は恥ずかしがり屋さんだからね。
だから、今日は...」
そう言うと幸人は、テーブルの上にあった縄を手に取ると、胸を押さえて立つ光子の背中に回った。
光子は後ろから伸びた夫の手で、右の胸を隠していた右手を捕まれると、それを強い力で背中に回された。
「あっ..!」
続いて左手も。
そして背中に回された両手首が、夫の大きく逞しい手で交差させられ、そこに縄が掛けられる。
もちろん床に倒されて押さえつけられてる訳ではないし、顔などを叩かれて抵抗する意識を失わされてる訳でも無いから、光子が全力で逆らえば夫の手から自分の腕を振り離すことも出来た筈だった。
それでも、光子はされるがままだった。
いや、むしろ夫が光子の両手首を縛り安いようにと、両手首を密着させたり、背中との間に隙間を作ったりした。
最近は緩く掛かっていた縄だが、何度か手首に回されると、最後はきゅっと締め付けられた。
絶妙の締め付けのような気がした。
食い込んでるが、痛くてたまらない程ではない。
それでいて、僅かに手首を動かして縄を外そうとしても、手首は抜けなかった。
縛られたのは手首だけ..。
まだ胸やあそこを主人から触られてる訳じゃないわ。
まだいやらしく思うのは早すぎるわ。
光子がそう思っていると、幸人は直ぐ次の縛りへと取り掛かった。
今度こそ胸だ。
薄くてセクシーと言うより可憐な光子の乳房の上に、上下二本の縄が掛けられた。
それが背中で結ばれると、前に縛られた手首の縄に連結される。
これで光子の両腕は、腰の高さからぐっと持ち上げられ、高手小手と呼ばれる縛り方になったわけだ。
さすがに胸に縄を巻かれると、光子の息は荒く不規則になってきた。
し、縛れてるんだわ、私..!
夫から..、ご主人様から...!
まだ羞恥以外にそれほど苦痛は加えられてないのに、光子の被虐感はいきなり高まった。
「こっちに来てごらん。」
光子を裸で縛ってるにも関わらず、夫の声は相変わらず優しい。
その声と背中を優しく押す手に導かれて、光子はリビング内で数歩歩いた。
「見てごらん。きれいで可愛いよ。」
光子がそこに見たのは、リビングの姿見に映る縛られた自分の裸体だった。
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