SM・調教 官能小説

くたびれたポルノ映画館の座席。
ブラウンのトレンチコートを着た私は、
アイマスクをされた状態で座っている。
私の周りには男達が群がり、
トレンチコートの中に次々と手を伸ばす。
荒くなっていく男達の吐息、
トレンチコートをかき分けて入ってくる無数の手。
それらは、私が一糸も纏っていない事に気づくと、
好き放題動き出す。

男達の乾いた手のひらが、
私の肌をまさぐる度に鳥肌が立ち、恐怖心が募る。
それでも止めることができない。
一度快楽を覚えてしまった私の脳と身体は、
恐怖心すら快楽の糧にして、
私を更に深い所へと沈めていく。
男たちもさらに大胆になっていき、
やがて私は小便器に用を足すかの様に
口に男根を突っ込まれても、
乳首や秘所をふやけるほど舐められても、
非道い落書きをされても、
悦びを感じるようになっていた。

その悦びは声や愛液となって
身体の穴という穴から溢れ出す。
私の反応に男達のボルテージは最高潮になり、
次から次へと射精し始めた。

肌に精液の温もりを感じる。
その度、脳が蕩けるような充足感で満たされる。
そのまま私の視界はホワイトアウトしていった。


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