奈津子さんの唇は、柔らかでした。
やはり男の夫の唇とは違いました。
その時に私が思い浮かべた事は、赤ちゃんや子供へのキスでした。
もし私に子供が授かっていたら、こんな柔らかい可愛い唇に毎日キスしたんだろうな..。
そう思ったんです。
恥ずかしい姿で、いやらしい視線に身体を晒しながらですが、何故かそう思いました。
奈津子さんには子供がいると聞きましたが、とても羨ましい気持ちにもなりました。
奈津子さんとのキスは、最初はチュッと小鳥の様なキスをしただけでしたが、座って見上げている夫達がまだ満足してないのは分かっていました。
「奈津子さん..、もう一度して良い?」
私が囁くと、奈津子さんはこくんと頷きました。
今度はもう少し唇を押し付け、ちょっとだけど舌で奈津子さんの唇を舐めました。
夫とのキスとは違います。
レズビアンの経験は無いけど、女同士のキスってこんな感じかなって自分で思ったとおりにしてみたんです。
「ううっ..」って奈津子さんはちょっと呻く様な声をあげ掛けましたが、抵抗せずに私のリードに任せてくれました。
私の舌が、奈津子さんの唇の隙間から中に入ります。
奈津子さんは歯を閉めていたけど、私がちょっと歯茎に舌で触ると、力を抜いてくれました。
もう舌と舌が接触します。
両手が吊られているから、自由に身体を動かせないけど、いつの間にか私の顔が奈津子さんの顔に覆い被さるようになっていました。
私ったら、今日初めて会った女の人、それもいやらしい仕事に就いてる人じゃなくて、私と同じ普通の主婦とキスしてる。
それも、これがアブノーマルだって分かっていながら、いやらしく興奮してる..。
その背徳感が、ますます私を興奮させました。
せめて、奈津子さんが拒否したり、せめて嫌がる素振りでも示してくれたら、私はここまで踏み込まなかったかもしれません。
それが、興奮した私は、夫から強引に口を奪われた経験を、今度は奈津子さんやっているですが、奈津子さんはちょっと苦しそうに顔歪めてますが、顔を強く背けることはしませんでした。
もちろん、私同様に、夫達の視線を感じてるにも関わらずです。
そんな奈津子さんの心って、本当に私と似てるんだ..。
そう思いながら、私は口づけを続けました。
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