坂上は会社の入るビルの地下3F駐車場に車を停めると山寺と後部座席に移動した。
「ところで雪江さん。何で会社に?」
山寺が雪江の太ももを触りながら聞く。
「峯崎さんが渡したい物があると」
「常務が?坂上知ってるか?」
「いえ。でも、常務に会うならお見せしないとね」
坂上が胸を揉む。
「見られちゃいます」
「大丈夫。車ないだろ?」
雪江は周囲を見ると目の前にエレベーターホールがあった。後方の隅に数台停まっている程度だった。
「みんなは1Fか2Fにしか停めないんだよ」
山寺と坂上はタンクトップを脱がした。
「あそこに自販機があるだろ」
エレベーターホールを指差した。
「お茶買ってきてよ。雪江さんも好きなの良いよ」
「でも」
「大丈夫。誰もいないよ。それとも見られたいのか?」
山寺は1000円を渡すと外に出た。
「誰か来ちゃうよ」
山寺と坂上はケータイで動画を撮影する。
雪江はキョロキョロしながら外に出た。
『あそこの車には乗ってないかな?』
後方の車を確認すると指示されたようにゆっくりエレベーターホールへ歩いていく。といっても6メートルの距離だ。
ドライブレコーダーも録画している。
お茶を取り出す時はお尻をこちらに向けて突き出させた。
「なんてことないだろ」
「はい」
雪江は車内で愛撫され濡れてきた。
山寺と坂上は挿入したかったが途中で止めた。
「雪江さん行きましょうか。エレベーターホールで着て待っててください」
雪江にタンクトップを渡すと、エレベーターホールでタンクトップを着るように指示をする。
その様子をケータイとドライブレコーダーで録画しているが、複数の監視カメラにも録画されていた。
雪江も着たあとに監視カメラに気付きカメラを見ていた。
『大丈夫かしら』
「おい。顔バッチリだ」
カメラを操作して拡大した。
「綺麗じゃないですか」
「時間メモっておけよ」
「はい」
警備室で雪江の追跡が始まる。
「これ山寺だ。こいつここでOLさん連れこんでやっちゃってる奴だよ」
「じゃあこの女も?」
「さっき全裸だったろ?全裸で歩かせたのは初めて見たが...」
「エレベーターに乗りましたよ」
「3号機か。23か24だったと思うけど...」
エレベーター3号機のモニターに目を移した。
エレベーターに乗り込むと坂上は24の数字を押した。
30階建てのビルの23階と24階を会社が借りていた。
エレベーター中央付近の行き先ボタン前に雪江を立たせると前のドアではなく横を向かせた。
山寺と坂上は雪江を挟むように両隣に立った。
エレベーターが動くと地下2Fと地下1Fに止まる。
山寺と坂上は乗ってくる者を観察した。
ドアが開くと乗ってくる3名が雪江に気付く。行き先階を押すとチラチラ雪江を見ているが閉ボタンを誰も押さない。
1Fで止まるとこの3名はエレベーターから降りた。
すると一気に人が流れ込んできた。
山寺は押し寄せる人の流れに合わせタンクトップを引っ張ると右胸が大きく開いた脇から飛び出した。
定員30と書いてあるがブザーが鳴るまで押し寄せてくる。
ドアが閉じるとぎゅうぎゅう詰めのエレベーターにも少し空間ができる。
雪江の周囲の男達も気を使って雪江から離れた。
『えっ』
『気付いてないのか』
『おぉぉ~』
雪江の胸に気付いてニヤニヤする。
5Fまではノンストップだった。6Fから各階でドアが開き降りるようになった。
ドアの開閉に合わせ雪江に身体を押しあててくる男達。
10Fでは山寺と坂上、雪江以外10名ほど残っている。山寺はいつの間にか雪江から離れていた。
「お姉さん。おっぱい」
みんなに聞こえるように雪江に話し掛けた。
雪江の存在を知らない男も雪江を振り返って見始めた。
「すみません」
雪江は直すことが許された。
18F以降は3人だけになる。
「楽しかったなぁ。どうだった痴漢された?」
「いえ」
「そうか。残念だったなぁ」
「常務にも見せつけるんだぞ」
「...はい」
24Fに着いて3人はエレベーターから降りた。
「あっ」
坂上が看板を指差した。
来訪者は23Fで受け付けしてくださいと書いてある。
「雪江さん受け付けしてきて。俺達は仕事に戻るから」
「はい」
『やっと解放された』
雪江はホッとする。
「すみません。雪江ですが峯崎常務と面会に」
「アポ取ってますか?」
「はい」
「ご確認しますので少々お待ち下さい」
「もしもし受け付けですが、雪江さんがご面会に」
「ああ。通してくれ」
「ですが、可笑しな格好で...」
「ああ。良いんだよ。伸雄部長の奥さんだよ」
「えっ。申し訳ありません」
「雪江様。ご確認とれました。24Fへどうぞ。あちらの階段をご利用ください」
「ありがとう」
雪江は教えてもらった階段へ向かった。
「ねえ。伸雄部長の奥さんだって」
「下品な格好だわ。こっちが恥ずかしいですよ」
「ねえ見て。みんな見てるわよ」
「あんな格好でいたら見ちゃうでしょ」
「何怒ってるの?」
「怒ってないですよ」
「そう?」
「ああ。よく来たね」
「主人がいつも...」
「あっ。そんなの良いから」
「はい」
「あちらへどうぞ」
ソファを案内すると雪江を座らせた。
「ちゃんとご挨拶できるって聞いたのだが...」
「ご挨拶?」
『見せつけろって言われてたけど』
「失礼しました」
雪江は立ち上がり深々と頭を下げた。
『山寺の奴。本当だ』
「よく躾られてますね。まだそのままですよ」
峯崎は後ろに移動してマ○コを覗いた。
「お硬い方だと思ってましたが...どうぞお座りください」
「はい」
「ご主人とはゴルフ仲間でね。家にもよくお邪魔してしまった。その節はありがとう」
「いえ。渡したい物とは...?」
「まあまあ。それより...。今回の出張の件ですが」「ええ」
「ご主人。リストラ対象者リストに載ってましてね。私の計らいで対象者リストから外したのだよ」「えっ」
「でも、出張という形を取らざるを得なかった」
「ありがとうございます」
「もちろん。ご主人はこのことを知らないですよ」
「はい」
「ゴルフ仲間だしね」
「ありがとうございます」
「それと渡したい物だが」
「はい」
テーブルに雪江の写真を置いた。
山寺と坂上とやっている写真。
「あっ」
「伸雄君からは挨拶のできる嫁と聞いていたし、お邪魔させていただいた時も清楚な方だと思ってましたが」
『挨拶って伸雄が自慢してたってこと?』
「奥さんから誘ったらしいじゃないですか?」
「えっ?」
「コンペ中にニヤニヤしてるから追求したらこんな写真が出てきた」
「伸雄君も気の毒だろ。だから行ってもらったんだよ」
「...」
「そしたら雪江さん。私にも挑発してきたので驚いたよ」
「他に誰とやったんだ?」
「えっ。いえ...」
「とりあえず写真はお渡ししますので」
「はい」
「今後のことなんだが...」
雪江の隣に移動した。
「雪江さん。賢いからわかるだろう?」
雪江はゆっくり頷いた。
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