試験前の二週間、俺は純子からまとわり着かれずにすんだ。
まあ、おバカなりに真面目に勉強してるようだ。
そう言う俺も、一応学年上位のマウントは確保しとかねばならないから、やるべきテスト勉強はしたつもりだ。
試験の2日前、学校の廊下で純子に会った。
「へへ..、先輩も..、勉強頑張ってるみたいっすね..」
相変わらずの減らず口だが、俺は純子の顔を見てドキッとした。
目の下に黒い隈がくっきりと見え、頬も痩けている。
そのくせ目だけはキラキラと光っているが、それもどこか異常な光だ。
「へへ..、先輩。
約束、忘れないでくださいよ..。」
純子の近くにいた友達らしい女の子が、えっ?と言うような目付きで純子と俺を代わる代わる見た。
俺が、やばっ!と思ったら、純子が先にその友達に笑いながら
「違うって。
先輩に彼女にしてくれなんて無理は言ってないから。」
と言ってくれたが、俺は何かヤバい予感がして仕方なかった。
試験の結果、俺は成績を3番下げて学年8番となったが、純子はなんと200番以上のごぼう抜きで一年生全体の3番になっていた。
遠くから友達から取り囲まれて祝福されてる純子を見たが、純子の顔が俺の方を見たので、急いでその場を離れた。
翌日の下校中、俺は生気の無いような顔の純子から呼び止められた。
「先輩、分かってるっすよね?」
俺より年下の女の子なのに、俺は逆らえなかった。
「ああ..、分かってる..。」
俺が辛うじて答えると、純子は相変わらず生気の無い硬い表情で俺の胸元に身体を密着させして
「明後日土曜日、朝7時から夕方6時まで、私の家誰も居ないっす。
先輩、空けといてくれるっすね?」
と下から見上げるようにして言った。
俺がこくんと頷くと、やっと身体を離して
「良かったっす。
先輩、楽しみにしてるっす!」
と初めて笑顔になった。
それでもその場を笑顔は、自分から逃げた男を呪い殺した女を連想するような、不気味な笑顔だった。
それから純子は、
「先輩は、なーんにも心配しなくて良いっす。
私の純潔奪ってくれても、痕が残るくらい激しく責めても、私誰にも言わないし、それをネタに先輩に彼女にしてくれ、なんて言わないっすから。」
と言うと、俺から離れていった。
土曜日、純子の家に行くべきかどうか迷ったが、行かなかったら反って回りに言い触らされそうな気がして、俺は純子の家の玄関のインターフォンを鳴らした。
ドアが開くと、そこには学校で見るのと同じ、セーラー服の制服を着た純子が出迎えた。
「先輩、来てくださって、私嬉しいです。」
あれ?いつもの口調じゃない!
普通の女の子になってる。
それでもギラギラした不気味な目の輝きは二日前の時のままだし、目の下の隈も生気の無さも試験終了直後と同じだ。
「先輩は、おバカじゃなくて、普通の真面目で賢い、大人しい女の子が好きなんですよね。
今日は私、そんな女の子になって先輩から責めてもらうつもりです。
私の態度や言葉が気に入らなかったら、遠慮なく酷い事してくださいね。」
そう言うと、純子は2階の自分の部屋へと俺を案内した。
純子の部屋は、さすがに女の子の部屋らしい可愛らしさはあったが、俺の想像より控え目で質素に思えた。
意外なのは、時代遅れのぶら下がり健康器具があった事。
俺がそれに気を取られてると、純子が真面目に女の子らしい羞恥を顔に浮かべて、
「私、背が低いのコンプレックスで..。
でも、先輩。
これって、今日、私を縛ったりするのにも使えますから..。」
と言った。
純子の方から、縛ると言う言葉が出たので、俺は話しやすくなった。
「お前、本当に良いんだな?」
「はい、本当に私、先輩から責めてもらいたいんです。
本当です。何でもしてください。」
「よし!
それじゃあ、俺の前でストリップしてみろ。」
純子は本当に脱ぎ始めた。
いつも見慣れてる制服だから、なおさら刺激があった。
上着の胸当てを外して頭から脱ぎ、膝丈のスカートを下ろす。
紺のソックスを脱ぐ。
下はキャミソールとパンティーだが、意外な事に下着も大人っぽさは無く、むしろ子供が身につけるような白の質素な物だった。
「恥ずかしいわ..」
初めて純子が、感情のこもった言葉を言った。
「でも、脱ぎますね。
先輩が見たいんだから。」
こう言ってキャミソールを脱ぐと、下はやはり白の質素なブラだ。
「胸のサイズは?」
俺が聞くと、純子は恥ずかし気に
「Bです。小さくてすみません。」
と答えた。
別に小さいからおかしいとは思わなかったし、いつものボーイッシュで活発な純子なら、そのくらいの方がお似合いだと感じるくらいだ。
純子の手が、ブラジャーに掛かった。
「あの..、先輩。
私の乳首、形おかしいですから..、ごめんなさい。」
また俺に謝ってから、純子はブラジャーを外した。
確かに乳首の先端が埋もれたようになっている。
「陥没乳首か..」
俺が言うと、純子は眉を寄せて泣きそうな顔になった。
「お嫌いですか?」
「いや、でも摘まんだりするのにやりにくいかなと思ったんだが。」
「ごめんなさい、でも、きっと責めてもらったら顔を出しますから。
顔を出したら、摘まんだり引っ張ったり、いっぱい虐めてください。
そうしたら、私の乳首、普通になれるかもしれない。」
なかなか可愛い事を言う純子だが、どうも様子が変だ。
顔色が悪い?
それでも初めて処女らしい女の子から、責めて欲しいと言われて、まさに裸にしようとしていた俺は、それ以上は深く考えずに純子の胸に手を当てた。
硬いな..。思ってたより..。
でも、肌が冷たいみたいだが..。
女の子の身体って、もっと温かいものかと..。
その途端に純子の身体が、グラッと崩れたかと思うと、俺の身体に凭れるように倒れ掛かった。
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