田村真由美は、自治会の集会で変態男の動画を見た時からその残像が頭から離れなくなっていた。
自治会では、他の奥様の反応と同じ様に嫌悪感を示していたが、その一方で体が熱くなるのを感じていた。
『何なの、この感じは?こんなの変態のする事ってわかっているのに。汚らわしいはずなのに…。』
他の奥様達から出る否定的な言葉に相槌を打ちながらも、気持ちはうわの空だった。
動画を見ながらも、画面の中の男を自分に置き換えてみたりして、
『ああ、もし誰かに見られたりしたら。外で裸になるってどんな気持ちだろう。』
そんな思いが頭の中で蠢いていた。
他の奥様達は、マンションの住人だったらという恐怖感をしきりに口にしていたが、心のどこかに会ってみたいという気持ちが芽生え始めていた。
家族が寝静まっても、目が冴えて寝付けないでいた。寝室からリビングに移動し、少しワインを飲んだ。
そんなに酒が強いわけではない。
眠れない夜に、寝付く為の安眠剤の様な役割をしていた。
しかし、今夜は少し違っていた。
体が熱くなり、艶かしい気分になっていた。
『あの動画のせいだわ。』
ショーツの中に手を入れてみた。
『濡れてる…。』
もう、居ても立っても居られなくなっていた。
※元投稿はこちら >>