チ~ン
エレベーターの表示が1階になりドアが開く。後ろの壁に張り付き蹲っていると、
「誰もいないわよ。行きましょ。」
エレベーターの外を見回した美紀に
リードを引かれ首が引きづられると四つん這いでエレベーターの外に出た。
低い視界から見るエントランスは以外に広く感じられた。
エントランスは一晩中、灯りがついているので、外から中の様子がわかってしまう。
「そこで、チンチンのポーズして。」
エレベーター横で両手を胸の前につけて要求に応える。
カシャ、カシャ
「ちゃんとこっち向いて!」
カシャ、カシャ
『ああ、こんなところを見つかってしまったら』
想像すればするほど、股間が膨らんでくる。
「あらまあ、そんなに膨らませて。何考えてるの、ほんとに変態なんだから。」
美紀は嬉しそうにスマホに収めていく。
「次は、こっちよ。」
美紀は入口の方に歩いて行く。
リードを引かれついて行くしかない。
『あっ、それ以上行くと外に…。』
入口のドアが開き、マンションの外へと踏み出す美紀。
『そ、そんな。』
「モタモタしてると、誰か来ちゃうわよ。」
リードを引く力が強くなる。
外気が直接肌に当たり、何も着ていない事を実感させられる。
そのせいか、先程から尿意をもよおしてきていた。
腰をモゾモゾさせながらついて行くのを感じたのか、
「どうしたの、モゾモゾして。あそこまで行って戻りましょ。」
美紀が指差した先は、マンションのゴミ置き場だった。
「あ、あのぅ、お、おしっこが、し、したいです。」
もう我慢の限界に近づいていた。
「しょうがないわね。じゃあ、ここでしてもいいわよ。」
ゴミ置き場の手前を指差す。
「こ、ここで、ですか。で、でも。」
マンションの住人がゴミを出す時の通り道、明日は回収日なので夜中のうちにゴミ出しをする人もいるかもしれない。
「じゃあ、我慢しなさいよ。私の許可が無ければおしっこできないのはわかってるわよね。」
「ああ、わ、わかりました。」
もう我慢が出来ずに、
「で、でます。」
ジャー、
屈んだままおしっこしているのを見て、
「足上げなきゃだめでしょ。」
パシっ!
お尻を叩かれて慌てて片足を上げる。
ジャー、ジャー
四つん這いで支えている腕の方にもかかる勢いだ。
離れて見ていた美紀は一部始終を動画に押さえながら、
「ふふふ、もうすっかり私のペットね。」
ようやく終えた後にはしっかりと水溜りが出来、通路を遮っていた。
「たくさん出たわね。さあ、戻りましょ。」
来た方向を戻りながら、
「本当は誰かに見つかりたかったんじゃないの?」
「そ、そんな事ある訳無いじゃ無いですか。」
美紀の問いに答えながらも股間は膨らんでいた。
エレベーターの前まで来ると、1階のままで停まっていたので「開く」ボタンを押そうとした時に、エレベーターが動き出した。
「あら、誰か呼んだみたいよ。」
「えっ」
急に鼓動が激しくなり出した。
エレベーターは5階で止まり、下に降りてくる。
途中の階に止まるとは思えないので、きっと1階まで降りてくる。
そして、そこには必ず誰かが乗っている。
美紀にも緊張感が漂った。
『あそこに隠れれば何とかなるかしら』
美紀はエレベーター横の非常階段を目で追った。
『えっ、まさか、どうして待ってるの?』
動こうともせずにエレベーターの表示を見ている美紀の顔を下から見上げる。
4階…3階…
エレベーターが降りてくる。
下から見上げる美紀の表情はどこか貴賓に満ちて落ち着いて見えた。
『ほ、本当に、見つかってしまうの?そ、そんな、ああ』
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