美紀は我に帰ると、大人しく正座をしている俊樹の股間に目がいく。
大きく勃起したそれはパンティからはみ出し、反り返っていた。
「ふふふ、。」
満足そうに微笑むと、
「さあ、お散歩の時間よ。」
カチッ
首輪にリードがはめられた。
「これじゃ、目が見えないから、こうしてあげるわ。」
目を覆っていたパンティをクロッチの部分を鼻につける様にして視界を確保させた。
ソファーから立ち上がるとリードを引いて歩き始めた。
昨日と同じ様にリビングをぐるぐるされるのかと思っていたが、玄関の方へ歩いて行く。
「あ、あの。」
思わず不安になって聞こうとすると、
「散歩って言ったでしょ。今日はまだマンションの見回りしてなかったのよ。ついでだから一緒に行きましょ。」
「えっ、で、でも、こんな格好で。」
「あら、こんな格好で屋上にいたのは、どこの誰でしたっけ。」
「い、いや、それとこれとは。」
こっそりと誰にも見られない様にしていた露出と、今から美紀がしようとしている事はリスクが違いすぎた。
「拒否する権利なんて無いのよ。」
テーブルの上にあった紙を見せて、
「さあ、行きましょ。」
もう、ついて行くしかない。
美紀がヒールを履き玄関を開けると外気がスッと部屋の中に入ってくる。
美紀は、一応、外を確認すると、
「大丈夫よ。誰もいないから。」
そう言うと、外に出て行った。
引き連れられて廊下に出ると、四つん這いの為、コンクリートの冷たさが身に染みる。
「もし、誰かに見つかったら、私は見回り中に変態の不審者を捕まえたって事にするからね。ふふふ。さあ、行きましょ。」
深夜ではあるが、廊下は非常灯で照らされて意外と明るい。
コツコツと美紀のヒールの音が異様に大きく感じる。
一人で露出をした時も、屋上まではちゃんと服を着ていた。万が一廊下で出会ってもまだ言い訳ができた。
でも、今は、廊下でパンティ1枚、おまけに頭からもパンティを被っている、そんな姿を見られて言い訳ができるはずがない。
とても不安な気持ちで、美紀について行くが、一人での屋上とは比べ物にならないくらいに興奮している自分がいる事も事実だった。
美紀は、エレベーターの前で立ち止まり、
「1階に降りてみましょうか。」
「この階だけじゃ無いんですね。」
エレベーターを待っている間も、思いが巡る。
『なんだろう。このドキドキ感は、見つかったりしてはいけない事はわかっているのに。もしかしたら…。いや、絶対に見られたらいけない。』
チ~ン
エレベーターが止まりドアが開く。
「良かったわね。誰も乗ってなくて。」
美紀と一緒にエレベーターに乗り込む。
「1階に着いた時に、誰かいたらどうする。逃げも隠れも出来ないわよ。」
美紀だって、こんなところを見られたら困るはずなのに、そんな事は思いもしないで
『ああ、どうか、誰もいませんように。』
祈りながらも、エレベーターのランプは下の階に降りて行く。
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