「まず、お願いする態度がなってないですね。ソファーに座ったままなんて。床に正座でしょ。」
美紀の視線がソファーの横の床に移る。
言われるままにソファーから降り床に正座をすると美紀を見上げる姿勢になる。
美紀は俊樹を見下ろすと、
「その服も脱いでもらおうかしら。」
「えっ、ふ、服を…ですか。」
一瞬、何を言われたのか理解が出来ず聞き返してしまう。
「そうよ、服を、ね。屋上でも脱いでたじゃない。出来ないの?」
言葉としは発せられなかったが、『出来ないならいいのよ、その代わり…。』という事を美紀の目が語っていた。
「わ、わかりました。」
ここはいう通りにするしかない。
断る選択肢は与えられていなかった。
正座のままで上半身裸になると、ズボンに手をかける。
はっとして、手の動きが止まる。
『しまった、昨日履いてたパンティのままだ』
俊樹の手の動きが止まったのを見て
「どうしたの?それもよ。」
ニヤニヤして美紀が見つめる。
「あ、は、はい。」
もう逃れられないと思い、目を瞑って一気にズボンを脱ぐと、
「まあ、今日もそんなの履いているの?
俊樹さんって、本当に変態なのね。」
嘲る様な美紀の言葉が耳に響く。
こんな恥ずかしい姿を女性の前で晒すなんて、いっその事全裸の方がマシだと思いパンティに手をかけると、
「それは、そのままでいいわ。」
美紀に遮られてしまった。
「ちょっと立ってみて、よく見せてもらえるかしら。昨日は離れてたし、暗かったからね。」
「ああ、そんな」
身を屈めて小さくなっていたところに追い討ちをかけるように美紀に指示され、ゆっくりとその場に立ち上がる。
「手は横よ。うふふ。」
大の男が、自分の前でパンティ1枚で恥ずかしそうにしている姿を見て、美紀の中に眠っていたSの本性が本格的に目を覚まし始めていた。
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