一気に第一関節まで入ったことは、先ほどまでの先端だけの感覚と明らかに違うと感じた。
しかし、入れるだけでかなり手こずったので、今度は指を抜くことなく、さらに奥へと押し入れていく。その間、何度か緊張してしまって肛門を締め付けてしまったけれど、そんな抵抗などものともせず、奥へ奥へと入れていった。
処女を卒業した時もそうだったけれど、異物が身体の中に入った場合、それを無意識の内に押し出そうとするが、一度入ってしまった物を、簡単には出来るものではない。そう・・・男が満足するまで。
恵奈は、そんなことを朧げに思い出しながら、指を何度も出し入れした。ただ、決して抜いてしまうことなく、第一関節と第二関節の間を往復させるようにして・・・・。
自分でも、力を抜く感覚が掴めたと思えた為、一度、指を抜いてみる。乳液を使う予定だったけれど、その必要など全くなかった。
しかし、一度、アナルに入れた指を前に入れる訳にもいかず、軽く流水で洗ってから、改めて二本の指に愛液を絡ませる。
そして、もう一度、アナルに指を突っ込んでみる。
痛みなど全くなく、それまで感じたことがない、肛門の筋肉の内側のじわじわとした疼きが、とても厭らしく、もっと激しく刺激をしてみたい!と思ってしまう。
それに・・・自分が出した汚物を考えてみれば、男性器と同じ太さと思われるものだって、過去には出した経験があると思えば、二本の指も入るのではないか・・・とさえ思ってしまう。
もちろん、痛みを感じれば、止めればいい事である。
もう一度、指を抜いて洗ってから、二本の指を前に突き入れ、十分に愛液を絡ませるように、少し激し目に中を掻き回す。
そして、改めてアナルの力を抜き、人差し指に中指を重ねるようにして、肛門の入り口に押し当てる。
人によって違うらしいけれど、恵奈の指は、中指の方が長い。こうすると、まずは中指の先端が入り、次に人差し指の腹の部分が加わる形になるはずである。
これならば、ほとんど段差なく入るのではないか・・・との想像が出来た。
しかし、二本の指を入れるのは初体験!
とは言え、もはや後戻りは出来ない!と思っていた。
恵奈は、自分のことをある程度は分かっていた。
あることに悩んだ時、その悩む期間は長い方で、優柔不断と言われも仕方がない。ただ、あることが切っ掛けで、これ!と決めたら、その勢いのまま実行してしまう行動力を持ち合わせていた。
今回、ドラッグストアでの買い物の時から、ずっと興奮していた恵奈は、実際に浣腸をする時点から、自分でもはっきり分かるほど、テンションが上がっていた。
だからこそ、この勢いのままであれば、ひょっとしたらあの堅いスティックローターを入れてしまえるかもしれない・・・・と思っていた。
もちろん、実際、どこまで出来るかは未知数ではあるけれど・・・・
ゆっくりと先端を入れ、二本目の指の段差を僅かに感じながらも、息をゆっくりと吐きながら力を抜き、さらに奥へと押し入れていく。
すると、確実に先ほどよりも太いモノが入って来る感覚、つまり、アナルを押し広げられている感覚がありながらも、痛みは感じられなかった。
そこで、もう一度、呼吸を整えてから、さらに奥へと入れていく。
広がる!広がる!・・・太いモノで犯されて・・・・・・
しかし、確実に指を呑み込んでいったアナルは、さらなる刺激を求めてしまった!
この点だけは、恵奈自身、驚きではあったけれど、大丈夫!との想いが確信となり、そこまで入った指を軽く抜き、再び入れることを何度か繰り返し、その果てに、さらに奥へと指を突っ込んでしまう!
ああぁぁぁーーーもっと、もっと厭らしくお尻を責めてっ!!
入るとは思わなかった二本の指を、ズボズボと出し入れしながら、次第に激しくなっていくアナルの疼きを刺激しようと、自暴自棄とも言える荒々しさで犯してしまう。
しかし、これが本当に快感なのかどうか、恵奈自身、分からなかった。ただ、異常なまでの興奮状態に陥り、訳の分からないまま責め続けてしまう。
前にも・・・ああぁぁ・・太いモノを頂戴っ!!
今の常軌を逸した興奮状態であれば、前にも太いバイブで激しく突かれてしまえば、失神してしまうほどの激しい絶頂が得られる!そんな直感があったからだ。
とは言え、そもそもその準備はしていない。
それならば、あのカリの二つある硬いスティックで・・・・・とは思った。
しかし、今の自分ならば、アナルに強引に入れられるはず!!
恵奈は、少しだけ気持ちを楽にして、指を重ねた状態から指を並べるような形にして、ゆっくりと出し入れする。
この指の形であれば、最初の時よりも確実に太くなっているはずだが、それでも痛みらしき痛みは感じない。
この事を確認すると、ゆっくりと指を抜いた。
恵奈は、一度だけスティックを流水に曝して綺麗にしてから、レベルを最弱の状態にして前に入れ、改めて愛液を絡ませる。
その間、肛門は、恵奈の意思とは関係ないかのように、強く締め付けたり、緩めたりを繰り返しているのだが、もはや何も入っていないことの方が寂しい!と言わんばかりに、新たな刺激を求めるような疼きに襲われていた。
これなら、きっと大丈夫っ!!
恵奈は、小さく振動しているスティックの先端を、肛門に押し当てる。
ただ、それまでは振動などしないので、肛門は息さえゆっくりと吐けば、力が抜けたのだが、小さいながらも刺激され続けると、上手く力が抜けない。
しかし・・・恵奈は、もはや入れたくて堪らない!!
もっと、もっと刺激的な体験が出来るはず!!その期待で、恐怖以上に胸が高鳴っているからである。
覚悟を決めて・・・改めて呼吸を整え、今!と言う時、恵奈は先端を強引に奥へと突き入れていく。そして、二本の指を入れた時のような、押し広げられる強い圧迫感を感じたのだが、痛みは感じなかった。
だが・・・そのまま中には入らなかった。引っ掛かったのだ。あの二つのカリの突起が、侵入を阻んでしまったからである。
焦り始める恵奈。
でも、ここまで来て・・・・諦めるなんて、出来ないっ!!!
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迷いに迷った恵奈ではあるけれど、今回を逃したら、恐怖心が増してしまい、二度とこんなことは出来ないかもしれない、そう思った。
そこで、恵奈は自分自身を強姦するような気持ちで、指先に力を込め、中に強引に押し入れてしまう!!
「あぐぅぅぅっっ!!!」
一瞬、そしてほんの僅かの間を置いてもう一度、肛門が裂けてしまったかのような痛みを感じた。
その痛みこそ、あの二つのカリを呑み込んだ瞬間だった。
しかし、鋭い痛みを感じたと思ったけれど、入ってしまえば、痛みは無い。それどころか、激しく肛門の内側を引っ掻くように責められた為か、それまで以上に、肛門が疼く!!
ただ、男性器の場合でもそうだけれど、カリの部分が中に入っていく時よりも、それが引き抜かれた時の方が、中の肉襞を激しく擦ることになる。もしも、それと同じ事が、アナルでも起こるとしたら、このスティックを引き抜く際には、再びあの痛みに襲われるのではないか!?
恵奈は、急に怖くなってしまったが、それはとりあえず後回しにして、スティックをさらに奥へと押し入れていく。二つのカリを過ぎてしまえば、それ以降は多少、細くなっていくのだから・・・・
こうして、残りが5~6㎝ほどまで入れ、スイッチを押す。振動が激しくなり、もう一度押すと、マックスの振動となる。さらにもう一度押せば、強い振動がパルス状になる。
それまでは、肛門の内側を刺激されるのがメインだっただけに、身体の奥深くを激しい振動で責められるのは、また別格の快感があった。
何と言うか・・・
バイブでおまんこの奥を突いたり、振動をさせると、ズンッ!と言う重厚で響くような快感が、子宮に到達する。その延長線上でポルチオ逝があるとされるが、アナルの場合、子宮を裏側から直接、子宮に響くような快感がある・・・とでも言うのだろうか。
恵奈は、このスティックを全てを抜く時には、あのカリが肛門の内側を激しく引っ掻くことになるけれど、中で動かす分には痛みがないことが分かっているだけに、暫くは、この感覚を楽しんだ。
もちろん、時々、スティックのお尻の部分を押して、振動パターンを変えながら・・・。
しかし、いつまでもそうしていられない。
抜かないと・・・・・。
実際、入れる時もそうだったけれど、何も考えず、一気に抜かないとダメだとは分かっていた。そして、決断をしてしまえば、結果的に痛みを伴ったとしても、事態は解消されることになる。
恵奈は、カリの部分を入り口近くまで引き出してきて、呼吸を整える。
そして、一・・・、二・・・、の三っ!で、引くことにした。
遂に、その時が来た時・・・恵奈は、ひぃぃぃぃぃーーーっっ!と言う、声ではなく、勝手に口から空気が噴き出したような突拍子の無いような声を上げ、一瞬、目の前が真っ赤に染まったような感覚に陥った。
な・・・何が・・・起こったのか・・・・!?
恵奈は知らないけれど、アナル系の玩具を見てみると、パール系の玩具が沢山あることに気付く。
それは、そうしたパールが肛門にズルッと入る瞬間の快感があるからなのだが、それ以上に、そうしたパールが激しく肛門の内側を擦りながら出ていく方が、はるかに快感が大きいことを、玩具メーカーは知っているからである。
入れる時は、一つずつ、しかし抜く時は一気に・・・これは、アナル経験者であれば常識ではあるけれど、アナル初心者は分からない。
その為、玉系の玩具を抜く際も、最初は一つずつ抜くことになる。それでも、十分に快感はあるのだが・・・・今回のように、抜くことが怖くなってしまった時、何も知らずに一気に抜いてしまうと、想像さえしたことがない強烈な快感が、アナルから背筋を通って脳天まで突き抜け、一瞬、意識が吹っ飛んでしまう!
この時の恵奈は、まさにこの衝撃に打たれてしまったのだ!!
意識が朦朧とする中、バスマットの上でぐったりとしていた恵奈。しかし、強い刺激によって肛門の内側は、新たな激しい疼きに襲われている。
実際には、どれくらいの時間、ぼぉぉーーーっとしていたのだろうか。
ようやく意識がはっきりしてきた時、すでに少しだけ温くなっているお風呂の湯を汲み、身体に掛け、さらに股間に、そしてアナルに掛けながら、腫れ物にでも触れるかのように、優しく肛門を愛撫する。
明らかに、アナルの表面ではなく、肛門の内側が疼いており、激しい刺激を求めている。
しかし、さすがにこの体験を二度とする気にはなれなかった。
恵奈は、今回のことは夢だったことにして、ゆっくりと身体を起こし、温くなった湯に身体を浸す。
そして考えるつもりもないまま、ぼんやりと考える。
これまでにセックスをして来たし、バックでのセックスが、最も夢中になれるセックスだった。身体の奥深くに熱い肉棒を感じ、それが乱暴に突かれることで、子宮まで突かれるような感覚に、酔いしれた。
しかし、そうした肉体的な快感も重要な面ではあるけれど、女が興奮していくにつれて男の息が荒くなり、動きが激しくなり、お互いの興奮が連動するかのように、螺旋状により高く舞い上がっていくかのような興奮があった。
それこそが、セックスの喜びなのかもしれない。
そして・・・・一方では、肉体的な快楽を追求する世界がある。
それが・・・バイブを始めとする、女を快感の虜とする為に作られた淫具や責め具である。
男のように、射精と共に終わってしまう相手任せのセックスではなく、いつまでも射精することなく、女の貪欲な性欲の全てを満たせる物・・・それがバイブである。
ある面では、肉体的には十二分に満足しても、精神的には虚しさに襲われることもあるとは言うものの、捨てがたい快感であることには間違いない。
では・・・アナルでの快感とは何なのか!?
排泄器官で快感を貪ると言う行為に対する罪悪感が、ある種の背徳感となって、通常では得られない興奮をもたらすのか・・・?
実際、ソドムとゴモラの時代から同性愛であり、アナルセックスが行われていたとする話からして、そもそもの肉体にはアナルで快感を貪れる資質が備わっているのか・・・?
別に、深く考えるつもりなどは無いけれど、少なくとも、これまでして来たセックスやバイブによる快感とは、異質な要素があることだけは確かだった。
また・・・いつ、こうしたプレイを自分に課すことになるか分からないが、恵奈のこれまでの経験から、また気持ちが高ぶってしまった時には、今回以上の変態プレイをしてしまうのだろう・・・・とだけは、理解していた。
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