翌日、沙織が起きたのは、午前の十時頃。
すでに香梨奈や英玲奈は朝食を済ませ、着替えていた。それに、帰り支度もすでにされていて、沙織は、起きた早々に着替え、車に乗り込むこととなった。
叔母の家は、海岸から歩いて十分ほどだが、荷物があると大変だから、と言う理由で、香梨奈が車をレンタルしていた。それは、沙織が来ることが分かっていた為である。
この日の予定は、特には無いのだが、どうせ従兄弟たちが集まるのは夜になってからなので、それまでは自由時間である。
しかし、もしも沙織が姉妹の思惑通りであった場合、寄ると決めていた場所があった。それが、SMルームのあるラブホテルである。
最も沙織の反応を気にしていたのは、香梨奈だった。
昼間の露出プレイだけならともかく、英玲奈の玩具まで使った野外オナニーを見て、本気で姉妹を変態扱いしたのであれば、そのまま歩いて叔母の家に帰ることも出来たはずである。
しかし、沙織は、香梨奈の変態アナルプレイにまで付き合ったばかりか、布団中でオナニーまでしてしまった。
姉妹は、この事実を確認した上で、新たな大人の世界へと沙織を引き込む計画を実行することにした。
それが、SMルームでの羞恥調教であり、アナル調教だった。
移動中の車の中、民宿の小母さんからもらったおにぎりを食べながら、ずっと外を見て、姉妹と口を利かない沙織。
そんな沙織に、明るく声を掛けたのは英玲奈だった。
「沙織ちゃんには、悪いことをしちゃったかもしれないけど、あなたが見たのは、錯覚でも幻影でもない、紛れもない事実。
それを、どう受け止めるかは、あなた次第・・・・。
そんなことより、写真を見てみない!?
私たちのじゃなくて、沙織の写真!水着の写真だよ。」
確かに、それだけは気になって見てみる気になったのだが・・・沙織自身が気付かないところで、何が起こっていたのか、それを見てはっきりとした。
沙織と英玲奈が歩いている風景では、数多くの男たちが二人を見ているのが分かる。それに、何人かは、数枚の写真に写り込んでいることから、何度も二人の近くを行き来していたことも、はっきりとしていた。
さらに、わざと低い位置から撮影された物の中には、明らかに股間が膨らんでいる男性の姿さえ映っていた。
そして、サングラスを掛けて寝転んでいた時には、ねっとりとした厭らしい目で見ているオタク系の男が居たり、サングラスを掛けて素通りしているようで、片手はスマホを沙織の方に向けていたり・・・・
少なくとも、彼らの注目を浴びていたことは確実であり、彼らの妄想の中で沙織が裸にされたり、凌辱されることが行われていたかもしれない・・・。
こんな会話を通じて、知らず知らずの内に淫らな世界へと誘い込まれていた沙織は、香梨奈の「少しだけ休憩していこうね。」と言う言葉を、言葉通りに受け取っていた。
しかし、ドアを開けて驚いたのは・・・そこが、まさに拷問部屋のようなSMルームだったことである。
そして、沙織は二人によって奥へと引きずり込まれると、一つ一つの器具を説明された。女をどんな風に拘束して、どんな風に責めをするのか・・・などなど。
沙織は、まさか自分がターゲットにされるのではないか・・・と怯えたが、本心では、もはや逃げられない!!と確信していた。
一通り、部屋を見終わってから、英玲奈が言った。
「大人の世界って、怖い!? 穢らわしいと思う!?
でも、沙織ちゃんも高校一年なんだし、十分に厭らしい身体になっているんだから、大人の世界に踏み込みたくないって思っても、周りがそれを許してはくれないわ。
昨日の男たちは、夜にオナニーをしたかしら!?
この時、彼らがどんな妄想をしたのかしら!?
妄想の中では、その主人公は何をされても逆らえないの。どんなに恥ずかしくても、どんなに屈辱的だろうと、どんな理不尽な目に遭おうとも・・・・・
いずれは、大人にならなければならないんだから・・・・」
沙織は、すでに諦めてはいたが、だからと言って彼女たちの言いなりになりたくはないし、大人に対する夢くらいは捨てたくはない気持ちもあった。
「そうそう・・・。寝ている間に、びしょ濡れのお股は拭いてあげたし、下着もちゃんと穿かせて上げたけど・・・覚えてる?
なぜか・・・その指が、お尻の穴を触っていたことも、覚えていない?」
この言葉に、沙織はギョッ!として目を大きく見開き、口も半開き状態のまま、動くことが出来なかった。
「沙織ちゃんが、これまでどんな妄想をして、どんなオナニーをして来たかは知らないけれど、私たちの変態プレイを見て、興味を持ってくれたことだけは確かなようだから・・・・嬉しいわ。」
「わ・・私を・・・こんな所に連れ・・・・・・」
その沙織の言葉を遮るように・・・英玲奈が言う。
「大丈夫。私が変態アナルマゾの姉の願望を叶えて上げているように、可愛い沙織ちゃんの願望を、私たちの手で叶えて上げるだけなんだから・・・・」
「いつまでも黙っていては困るわね。観念して白状したら・・・!?
私か、姉か・・・・もしも同じ事をされるのなら、どちらがいいか、答えてっ!!
もしも何も言えないのなら、私たちの好きにさせてもらうからね。」
英玲奈は強気で沙織を責め立てるが、香梨奈はこの会話には参加しなかった。
そして、会話が途切れ、暫く気まずい沈黙が訪れた後、香梨奈が重い口を開く。
「昨日の夜から身体を洗っていないんだから、綺麗にしたいでしょ。
嫌かもしれないけれど、私と一緒に入らない?」
沙織は、英玲奈からの追及から逃れるようにして、香梨奈の言葉に頷く。
こうして一緒に入ったバスルームは広く、洗い場の壁には、鎖で繋がれた枷がぶら下がっていて、いかにもSMルームらしい内装になっていた。
また、一方の壁が全面、鏡になっていて、二人の身体が映っている。
そんな中、言葉少な目に会話をしながら、香梨奈が丁寧に沙織の身体を洗っていく。
そして・・・当然、洗うべき股間は、特に念入りに・・・・・・・・
「全て・・・・ここだけの秘密なんだから、怖がらないで。お願い。
イジメるつもりなんてないんだから・・・。」
これから、どんなことがこの異様な空間の中で行われるのか・・・!?
沙織は、その出来事を、受け入れられるのか・・・あるいは・・・・・・・・・
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