彼女との撮影会は、午後から夕方まで、たっぷり五時間くらい掛かった。
途中で休憩をしたり、衣裳を変えたり、化粧のイメージを変えるなど、数多くのパターンを撮ったからである。
しかし、後半のほとんどは全裸だった。
タイプの違う様々なディルドをしゃぶったり、跨ったり、バイブを使ったり、それらを奈々子に操作させたり・・・・。だが、決して逝くことはなかった。
淫らな気持ちを最高潮にまで達した状態をキープし、何らかの計画を実行するつもりらしい。
それが・・・羞恥や屈辱に塗れるプレイだった。
一人用のソファーの肘掛に足を乗せ、クスコで中の中まで撮影させたり、便器ではなく洗面器を跨ぎ、指でパックリと開いた状態で放尿をしたり、奈々子に首輪に繋がるリードを引かせて部屋中を回ったり、床の上に置かれた皿でミルクを飲んだり、犬食いでケーキを食べたり・・・・そんな姿を、一部始終、撮影させたのだ。
そして、奈々子が嫌がりもせず、と言うか、むしろ興奮状態で撮影をしてくれたことから、勇気を出して頼んだことが・・・乃蒼のするアナルオナニーの撮影だった。
乃蒼は、男たちがどんな妄想をするのかを、アダルト漫画だけではなく、AV、PC用のアダルトゲーム、芸能人たちやアニメキャラをモデルとした妄想小説など、様々な分野で探した。
そして、相手がすでに処女ではない場合、その女性の唯一残されている処女を手に入れること、つまりアナルの処女を奪うことに執着する話が、意外にも多かったことに気付いた。
しかし、それだけではない。
男たちは日頃、抑圧された生活を強いられている為なのか、自分の絶対的な力を誇示したり、支配力を満足させることにこだわったプレイを好むことが分かった。
それが、女性に堪え難いほどの恥ずかしいことを命じたり、自由を奪った上で、羞恥や屈辱に涙する女たちを見ることで、自分の力を誇示したいと思っている。
そんな中でも、多くの女性が拒むであろうアナル責めは、惨めな想いを普段からさせられている男たちにとっては、至福の喜びなのだろう。特に、世間から高い評価を受けている女性たちを、徹底的に貶める・・・と言う意味において。
女性たちは、あまりの恥ずかしさに許しを懇願したり、屈辱に堪え切れず、ボロボロと泣いたり、苦悶の表情を浮かべれば、彼等は興奮するのだ!
そして・・・・妄想の中では、彼らの願望の全てが叶えられる!!
その妄想の対象とされている一人が、乃蒼・・・である。
乃蒼は、一人で様々な撮影をしていたが、アナル責めに関しては撮影をしてこなかった。自分自身の惨め過ぎる姿を、形に残してしまうことを、なかなか受け入れられなかったからである。
さらに、撮影場所もトイレやバスルームなど、一人で撮影をする方法が難しく、あれこれを撮影の方法を考えてしまうと、プレイに集中できなくなってしまう面もあったのだ。
しかし、今回は、自分が妄想の世界にどっぷりと嵌り、狂っていく様を撮ってもらえるのであれば、新たな世界が見えると考えていた。
ここでは、具体的なプレイについては話さないが・・・乃蒼の妄想だけを簡単に説明しておこう。
乃蒼は、とある男の催眠術に掛かり、その男のことが好きで堪らない!と言う心理状態に追い込まれてしまう。
そして、男が、まだ処女である乃蒼のアナルを犯したいと思い、その為の調教をすることになる。
乃蒼は、肛門を性器として犯されることなど、決して望んではいないし、その前の浣腸や排泄行為など見られたくない!と、思っている。
しかし、最愛の男の願いとなれば、それを無視は出来ない。そして、愛する彼の為に、どんな羞恥や屈辱にも堪えることが、彼への愛の証になる!と思うようになり、辛い責め苦を受け入れようとする。
こうして、彼からの目入れに従順に従うようになった乃蒼は、命じられるままに自ら浣腸をし、強烈な便意に苦しむ姿や、その肛門の様子を晒し、最後には彼の目の前で脱糞までしてしまう。
そして、洗腸と称して二度ほど浣腸をした後には、いよいよアナル調教が始まる。
アナル専用の媚薬を自らの指で丹念に塗り込み、細身のアナルスティックから始め、次第に太いアナルバイブへと入れ替えながら、オナニーをさせられる。
しかし、まだまだ太い男性器を受け入れるまでには至らない。
そこで、乃蒼は、今はいる最も太いアナルバイブを挿入したまま、おまんこにお気に入りのバイブを突っ込み、二穴オナニーをする姿を彼に見せる。
こうして、彼が最高に興奮状態になったら、アナルのバイブを入れたまま、犯してもらえる。
そんな物語である。
多くの女性たちが、露出願望があるからと言って、本当にその姿を見られ、強姦されたくはない。強姦、輪姦願望があっても、本当にされたい訳ではないように、乃蒼は、実際に、誰かの性奴隷にされることを望んでいる訳ではない。
オタク男や中年男を始め、モテない男たちの妄想の中で繰り広げられている淫獄の世界を、乃蒼自身、疑似体験したいと思っているだけである。
一方・・・・奈々子は、目の前で行われている現実が、自分を撮影していたオタク系カメラ小僧たちの妄想、そのものなのかどうかは分からなかったが、世にSM系の官能小説やSM系AVが数多く出回っていることくらいは知っている。
そして、実際にSMプレイをしているカップルがいることも、知識としては知っている。
だが・・・それは、自分の生活圏からかけ離れた世界のことだと思っていた。
しかし、こうしている間も、自分の撮影された画像が一人歩きし、アイコラ等を作られたり、それらの画像から妄想が膨らみ、どんな淫らな拷問を受けるか分からない!!
それに、男たちの妄想の中の自分は、どんなに抵抗したとしても、彼らの思い通りにされてしまうし、その悲劇に見舞われている自分を、当人である自分が、彼らの夢の中に入って助け出すことも出来ない。
その意味で・・・・自分は、彼らのされるがままの性奴隷にされることを、避けようがない。
それが・・・・イベントコンパニオンの仕事なのだろうか?
アイドルにしても女優さんにしても、陰では、邪悪な淫欲の餌食となっているのだろうか?
実害が無ければ、当然、犯罪にはならないし、検挙されることもない。
そして・・・・目の前で見た乃蒼さんの悲惨とも言える自虐オナニーを、彼らの妄想の中で、自分が強要されているかもしれない。
奈々子は、これ以上、何も考えたくはない!・・・と、その日は自宅でお酒を飲んで寝てしまったのだが、それで終わらなかった。
あまりにも、乃蒼のプレイが過激だった為なのか、夢の中で、あの日見掛けたカメラ小僧の何人かが、奈々子の前に現れたのだ・・・・・・・・・・・・
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