はるを料理するドライは、極度に緊張している。
この料理に、やり直しは効かない。
そして、殿様のお客様に対する最後の仕事だ。
もし、間違って見苦しい料理やまずい料理を作ったら、殿様の最後を汚すことになってしまう。
ドライだって、可愛がってきたはるを料理しなけてはならない事に辛さが無いわけでは無い。
しかし、これまでずっと殿様のお為にと言う価値観で生きてきたのだ。
ここで自分の仕事を投げ出せば、殿様にも、食材となっているはるにも、申し訳が立たない。
でも、もうすぐ辛い役目は終わりだ。
この後、はるの下腹を開いて子宮、卵巣を取り出し、股間部分の性器全体をえぐって引き出して料理する。
その後は、お食事が終わった殿様と共に、あの世へ旅立てるのだ。
方法は、殿様ご自身がドライの首を切ってくださることになっている。
首を切っていただく時は、直ぐに頸動脈を切断せずに、気管等を切って、窒息の苦痛を味わわせてくださらないだろうか..。
いえ、殿様は浴槽に横たわり、私の首から迸る血を浴びながら亡くなりたいとおっしゃっていた。
殿様からの鞭は何度もいただいたけど、首を切っていただくのは、最初で最後..。
なんと、楽しみなことか..。
ドライはその事を思い浮かべて、はるを料理すると言う責任に耐えていた。
食事の中休みも終わり、いよいよはるの下腹が切り裂かれる時が来た。
ドライの持つ刃物が、はるのへそよりやや下の中心線に当てられる。
ドライが最後に一度、はるの顔を見た。
はるは微笑みを浮かべて、それに返事した。
切れ味の良い刃物が、長さ15センチくらい縦に引かれた。
真っ白なはるの腹部に、くっきりと赤い線が引かれる。
ドライは、切り裂かれた表皮の奥にある腹部の筋肉に、再び刃物を入れた。
はるは痩せてるとは言え、やはり女の子の皮下脂肪もあるし、家畜、奴隷として肉体労働もし、自然に鍛えられた腹筋もかなり発達している。
外科医でもないドライは、黄ばみを帯びた皮下脂肪を刃物で掻き出すようにすると、下に見えた赤い腹筋を縦に切り裂いた。
腹腔内の内臓が、圧力で一気に狭い切れ目から溢れようとする。
はるの節制で腸には臭い内容物が残ってなく、代わりにはるを一晩辛い目に合わせた香油入りの浣腸で、なんとも言えない良い香りが辺りに漂った。
もうここまで来たら、内臓をきれいに仕分けるのは無理である。
手術と違って、はみ出した内臓を元通りする事自体想定されてない。
ドライは手早くはるの腹腔内を掻き分け、首尾良く子宮とそれに付属している卵巣を見つけ出した。
それを左手で掴むと、ぐぐっと腹腔から引き出す。
かなり周囲の腸などに圧力が掛かった。
「良いか?切るぞ!」
ドライははるに、そう言うと、子宮と周りの組織とが絡み合っている繊維を切り払い、一気に腹から引き抜いた。
横に控えているフィンフがそれを受け取り、直ぐに真水で洗い清める。
ドライはすでに次の工程、はるの外性器全体を股間から抉る作業に掛かっていた。
クリトリスの上に尖った刃物が刺し込まれ、大陰唇を含めた外性器全体を丸く抉っていく。
膣は引き抜かれるが、子宮との境あたりで既に切り離されてるので、それほど難しくはないが、クリトリスは外に出てる部分は小さいのに、奥まで長い神経機関が伸びている。
それらを全て刃物で切断し、最後に右手を膣から抉った外性器全体に引っ掛け、一気に引き抜いた。
はるは、下腹を切開され腹腔内をまさぐられるまでは、じっと身体を動かさなかったが、子宮が引き抜かれる時は、自分の意志とは関係なく、身体全体が強く弓なりに反り、口からかなりの量の血液を流した。
そして、外性器全体を引き抜かれた時、自然に身体全体がガクガクガクと痙攣した。
本当なら、自分がこのように酷いことをしたはるの様子を伺い、出来れば声を掛けてやりたかった。
しかし、今のドライは、自分が切り取ったはるの子宮や外性器を、手早く適切に料理しなければならない。
子宮を真ん中から二つに切り、それも網焼きにされた。
卵巣は、前もって作っていた香辛料の効いたたれに浸けられ、子宮が焼き上がった後に焼かれる。
抉りとられた外性器は、既に煮たっていた鍋に入れられた。
やっと何とか全て間に合った。
出来た料理は、フィンフが次々に殿様とルーマー、マレンの前に並べてくれた。
ドライがやっとはるの顔を見ると、そこには真っ青な顔色に口元から血を吐いてはいたが、安らかな表情を浮かべたはるの顔があった。
多分、あと15分くらい..。
これまでのドライの経験は、はるの余命をそのくらいだと言っていた。
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