制服を着ると後方車両へ移動し5両目まで歩いた。
〇駅の改札に近い車両だ。
雪菜は移動中も好奇な視線を浴びていた。
〇駅に着くと織田の後を離れて着いて行く雪菜。
スカートを捲れ上がせ下半身丸出しの雪菜の周りは乗客達が囲んでいる。
ケータイで撮る者がほとんどだった。
『あれっ?そっちに行くの?』
いつもとは反対の出口に向かう織田。
タクシーの山里が出口で待っていた。
「織田さん」
「悪いね」
すぐに雪菜が着た。
山里は雪菜の格好に驚いた。
「これで電車乗ってたの」
雪菜は頷いた。
「雪ちゃん、変態でしょ。じゃあ雪ちゃんの家までお願い」
「はい。車はあちらです」
雪菜は後部座席に織田は助手席に座ると、車は走り出した。
「雪ちゃん制服脱ごうか」
「はい」
雪菜はすぐに全裸になった。
『織田さんの番ね』
しかし、そのまま雪菜の家に着いた。
『?考えたら何で前に乗ったのかな?』
「織田さん、ここですよね雪ちゃんの家」
山里はナビに登録しておいた。
「ああ。ありがとう。雪ちゃん使って良いよ」
「ここで?」
「うん。刺激的でしょ雪ちゃん?」
「で..でも..」
「織田さん、ヤバイですよ」
「大丈夫だよ。みんな寝てるよ。後部座席に行って」
「そうですか?じゃあ雪ちゃんヨロシク」
山里はエンジンを止めた。
窓は一気に曇り中が見えなくなった。
車も上下左右に揺れていた。
「ハァ ハァ ハァ。織田さんありがとうございました」
「お礼は雪ちゃんだろ」
「雪ちゃん、ありがとう」
「いえ」
お礼を言われると恥ずかしい。
「お代は?」
「そんなのいただけません」
「そう。ありがとう。また呼んで良いかな?」
「いつでも。雪ちゃんもね」
「はい」
雪菜にも名刺を渡した。
織田はカバンに制服を詰め込んだ。
「このまま帰ってみよう」
「えっ。ダメです。バレたら...」
「雪ちゃんが変態なの家族は知らないの?」
「...」
「大丈夫だよ。全裸で電車の中で痴漢達に中出しされてたじゃない。ホームも歩けたじゃない」
「...」
「カバンごと預かっても良いけど...」
「えっ。...わかりました」
「じゃあ明日はお昼食べたら家に来てよ」
「えっ」
「明日のために待ってたんだよ」
「明日のため?」
「そう。スパ☆リゾート宿泊予約したんだ」
「泊まりですか?」
「両親に外泊するって伝えるんだよ」
「でもお金が...」
「そんなこと気にするな」
「でも高いでしょ」
「オーナーが知人でね。遊びたい放題だよ」
「いいんですか」
「いいよ」
「織田さん、露出カップルがいるってとこで有名ですよね」
「山里さんも知ってるのか」
「それ狙って痴漢も多いと...」
「雪ちゃんにピッタリなとこでしょ?」
『何かヤバそう』
「織田さん、私水着持ってなくて」
「裸で大丈夫だよ」
「えっ」
「お風呂は水着禁止だってことだよ」
「プールとかは行かないの?」
「水着用意してあるよ」
「えっ、あるの?」
「あるから大丈夫。心配するな」
「サイズとか...」
「雪ちゃんにピッタリだから安心しろ」
「分かったら帰れ」
「は..はい。ありがとうございました」
雪菜は静かに恐る恐る家に消えた。
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