女神の指は、僅かづつ裕太のチンポに近づいた。
直接女の指で触られるって、どんなに気持ち良いんだろう?
柔らかに触ってくれるのか、強目に握るように触ってくれるのか?
女神の指が、まだ半分皮を被っている裕太のチンポの根本に触れた。
「あっ!」
思わず声が出た。
二本の指で輪を作って、それで裕太のチンポの太さを測ってるみたいだ。
その輪が、根本から先端の方に動いたと思うと、今度は先端から根本の方へと降りてくる。
その時に、まだ剥けてない皮が根本の方に引っ張られると、何とも言えない刺激が裕太の腰からチンポの先まで流れた気がした。
それを何度か繰り返される。
「恐くはない。安心してわらはに任せれば良い..。」
女神はこう言って、手の動きを少しづつ早くした。
裕太は相手が女神なのか人間の女なのか、とうでも良くなった。
すごい快感がチンポから腰の奥、それから背骨を抜けて頭まで届きそう..。
目を開けば、目の前には大きな大人の乳房。
普通なら、直ぐに逝ってしまう。
つまり、手こきで射精する筈だった。
女神は、余裕の口調で、こう言った。
「さあ、どうじゃ。
気持ち、良かろう?
わらはの美しい身体を見ながら、生涯初めての精を出すが良い..。」
その時だ。
その時、急に裕太の脳裏に、咲枝の姿が浮かんだ。
あの裸を見せてもらった時の姿だ。
何度も躊躇いながら、やっと最後の一枚を脱いでくれたが、両手をまだ生えてもいないつべに当てて、必死に隠してる。
胸はやっと小さなお椀くらいの膨らみで、先端の乳首の色は肌とほとんど変わらない本当に薄い色だった。
顔は真っ赤で、横を向いて目を硬く閉じていた。
それから小さな声で
「良い?
私、下、見せるから..。」
と言って、つべを押さえていた両手を下げてくれたんだ。
咲ちゃん、可愛かったな..。
女神はその神通力か、それともこれまでの経験でか、裕太の注意が自分の身体から逸れたのに気がついた。
「何を考えておるのじゃ?
わらはは、美しかろう?
さあ、初めての精をわらはに捧げよ。
さすれば、お主の穢れも清められん。」
女神の指の動きが、少し速くなった。
「いやだ!」
突然、裕太は女神の指をはねのけて、社の拝殿の床に立ち上がった。
これには、男神も女神も驚いた。
まさか、ここまで美しい女神から手で気持ちよくしてもらっていながら、何故この男の子は拒否するのか?
未経験の射精が恐いとかでは無いのは、間違いない。
それは、子供ながら断固とした意志での拒否だった。
「そなた、何故わらはの手での御祓を嫌うか?」
女神はプライドが傷ついたせいか、怒ったような口調になっている。
「わらはの身体は美しかろう?
それを見て、そなたの一物も硬くなったのではないか?
何故にわらはの恵みを受けぬのか?」
裕太は、自分が全裸で、小さい半包茎の一物を斜め上に向けながらも、女神から射精させられそうなのを、断固として拒否した。
「最初の精は、咲ちゃんにあげたいんだ!」
二柱の神様は、顔を見合わせた。
「待てい!
貴様、その歳で咲枝とまぐわうつもりか?」
裕太はちょっと口ごもったが、直ぐに顔を上げて男神の目を見て言った。
「違う!
それは、二人とももっと大きくなって。
その時に、咲ちゃんが僕の事をまだ好きでいてくれたら..」
「しかし、そなたの一物には、もう溢れんばかりの精が貯まっているであろう。
それを、いかにするか?」
「オナニーする!
でも、女神様からされるんじゃなくて、僕が咲ちゃんの事を思い出してするんだ!」
これを聞いて、生意気な!とばかりに女神が裕太に迫ったところを、男神がそれを制した。
「貴様、初オナニーを、咲枝に捧げると言うのか?」
「そうです!
どうせ咲ちゃんにとって、そんなのは関係無いってことは分ってる。
でも、咲ちゃんだって、あんなに恥ずかしい気持ちを我慢して、僕に裸を見せてくれたんだかから、僕は咲ちゃんに初めての精を捧げたい!
」
男神の声は、怒ってるのか、呆れてるのか分からなくなった。
「あの咲枝もおかしな女童だったが、貴様もおかしな童じゃな。
では、ここで咲枝を思い浮かべて、自分で初めての精を出してみるがよい!」
「わかった!」
裕太は板敷の拝殿の床に仰向けに寝ると、自分の右手でチンポを掴んだ。
動かし方は、さっき女神がしてくれたのを真似すれば良い。
後は裕太が咲枝をどうイメージして、射精できるかだ。
裕太は咲枝が見せてくれた幼い乳房、幼いつべの様子を思い出し、自分の右手でチンポをしごく。
「咲ちゃん、可愛い、好きだ!」
声に出して言ってしまった。
想像の中で、裕太があの日、咲枝のつべの中をもっと良く覗こうとした時に咲枝から言われた言葉、
「いや..、恥ずかしい..。
でも、でも、裕ちゃんが、私のこと好きなら..」
その言葉を頭の中で具象化した時、裕太は自分の尿道に異状な煽動が起こり、次の瞬間、小便とは全く違う、粘度と質量がある物が、自分の意志とは関係なく身体の外へ溢れ出すのを感じた。
同時に
「咲ちゃん!」
と口から出た。
裕太の初めての精通だった。
初めて精液が尿道を流れて迸る感覚に、裕太は驚いた。
尿道から出た精液は、高く飛んで、その一部は仰向けに寝ている裕太の腹や胸に掛かった。
「こんなに、いっぱい...!」
つい、この言葉も口から出てしまった。
しばらくして、どちらかの神様が、裕太の腹に和紙を投げてくれた。
「貴様、見事に女神に恥をかかせてくれたわ!
この罰はどうしてくれよう?」
男神はそう言ったが、口調は最初のような高圧的では無く、歳上の面倒見が良い叔父さんが、愛情を込めて少年をからかっているような感じに思えた。
さらに恥をかかされた立場の女神が、
「こやつ、憎いやつなれど...、好かれた咲枝と言う女童は幸せなるかな..」
とまで言ってくれた。
男神が
「服を着よ!」
と言ったので、裕太は脱ぎ散らかした自分の服を集めて身に着けた。
男神は裕太に、
「神に逆らうとは、大した度胸!
貴様、神からではなく、己自身で己を御祓したわ!
その度胸で、咲枝を守るが良い!
咲枝は貴様にくれてやるわい。
貴様の事も、何時も見守ってやる!
貴様は、我が一族なり!」
そう最後に怒鳴ると、着物を整えた女神と共に、街灯の明かりが届く範囲から、フッと消えてしまった。
浴室の夜8時頃、咲枝の家の近所の四辻辺りで、何人かの男の子が激しいケンカをしているような声が聞こえた。
裕太が咲枝の家に行こうとする不良グループの先輩達を相手に、一人で大立回りをしたのだ。
最後に数人から押さえつけられて、ボスが馬乗りになって裕太の顔を殴ろうとした時に、直ぐ近くから
「この、愚かなばかもの達!
やめんか!
我息子を傷つければ、お前達皆に、神罰を下すぞ!」
と大人の大声が聞こえた。
驚いた不良達は、周りを見渡したが、大人の姿など見えない。
一人が
「出た!」
と言って逃げ出すと、ボス以下全員、裕太を除いて逃げ出した。
身体中殴られ蹴られで道に倒れてる裕太に、近くの木の上から、あの時の男神の声がした。
「貴様の今日の行い、世の父なら皆誉める!」
声はそれだけだったが、裕太は死んだ父から誉められたような気がした。
その直後、咲枝の家の人達が駆け付けてくれた。
裕太が事情を話さないのに、大人は皆分かってるようなのが、裕太にとっては不思議だった。
しかし、それより
「裕ちゃん!裕ちゃん!
大丈夫?
私の為だったの?
ありがとう!」
と咲枝ちゃんが小学校の時のように、裕太の首に抱きついてくれた方が重大な事だった。
今回の男神は、政樹ではなく秀人が面を被っていた。
女神は妻の美鈴だった。
夫から言われて、少年の性の手解き、と言うつもりで裕太に接したら、拒否された。
帰りはずっと黙っている。
秀人は分かっていた。
妻が静かなのは、裕太から拒否されてプライドが傷ついた、程度の原因ではない。
美鈴は子供が持てない。
それは、結婚する前から分かっていたことだ。
これまで性的に接してきたのは、夫以外はグズの成人した男ばかり。
そんな美鈴が、初めて思春期の男の子と接して、思春期の男の子らしい純粋さを見せられたのだ。
家に帰りつく間際に、美鈴は秀人に小さな声で言った。
「あの男の子、汗臭いけど..、良い匂いしてた..。」
しばらくして、今度は大きな声で言った。
「でも、でも、貴方に比べたら、まだまだガキね!
ガキの汗臭さよ!」
秀人も裕太は好きだ。
父親母親にはなれないが、夫婦で神様になって見守ってやるか。
そんな風に考えていた。
※元投稿はこちら >>