初美は取り敢えず、米子の旅館の納屋に軟禁された。
持ち物、衣類は取り上げられたままだが、自分の物であるパンツだけは穿かせてくれた。
裸では寒かろうと、旅館の毛布と布団も与えられた。
食事も与えられたが、泣くばかりで手は付けられなかった。
光雄の方の扱いは酷かった。
全裸で後ろ手に縛られたまま、炭焼き小屋の土の床に転がされたままだ。
寒さと苦痛を訴えようとしても、口には初美のパンツが押し込まれている。
「これは、凍え死ぬかもしれない..」
恐怖が心を支配した。
「俺の運命は初美次第だと言ってたが..どういう意味だろうか?」
光雄は初美を自分用のM女として扱ってきた。
ハードな事でも、顔出しノーモザイクの撮影でも、黙って耐えてくれた。
これまで光雄に逆らったのは、貸し出しされそうになった時と、今回米子を責めた事についてだけだった。
「あいつは、心の底から、俺の奴隷だから..」
と、光雄は初美の心を考えた事など無かった。
それより寒さが辛かった。
破れた壁から入ってくる寒風に耐えきれず、土の床の上で小便も漏らした。
これまで、初美やM女を野外で小便させたことはあったが、自分がこのように寝転んだまま漏らす等考えたこともなかった。
助けを求めたかったが、小屋の中や付近には全く人の気配がなかった。
自分は極寒の中、一人で凍え死ぬのかと思うと、本当に恐かった。
暗闇の中を転げ回っているうちに、土間の片隅に古い藁の束があるのを見つけた。
両手が使えない不自由さの中で、やっとその中に潜り込んで、辛うじて寒さに耐える事ができた。
少し落ち着くと、これまで寒い中、雪の中を女の子を裸にして責めたことが思い出された。
風雪が激しい時に、森の中で初美を全裸で木に縛り付け、放置すると言う責めをしたことがあった。
その場から一度立ち去ろうとした時、初美が泣いて真っ赤になった両目で自分をじっと見ていたのを思い出した。
責める方は何でもない事だが、される方はたまったものでは無かった筈..。
俺は何故あんな酷いことをしたのだろうか..。今さら考えても仕方ないことだが...。
その夜、光雄は寒さで一睡も出来なかった。
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