予定より1日早く村に着いた初美は、旅館にあの優しいおばさんがちょうど留守にしていると光雄から聞いた。
しかし二階の部屋に、光雄が女を責めるのに使う縄や道具がまだ手入れされずに放置しているのを見て、どうしたのか聞かずにはおれなかった。
光雄が隠すことなく、むしろ得意気におばさんを縛り、女を思い出させたことを話すと、あまりのことに腹を立てた。
光雄が女の子を縛り、それを撮影する仕事をしているのは分かっている。
でも、こんな田舎の純朴で優しいおばさんを、無理やり縛って犯し、恥をかかせるなんて..。
言葉を荒くして責める初美に対し、自分に非があるのが分かっている光雄は、最初は無視しようとしたが、ついに切れて乱暴に初美の頬を殴打した。
床に倒れて泣き出した初美を、光雄は米子を縛ってから手入れもしていない縄で縛り上げた。
こいつは、どうせMだ。
何時ものように責めて、自分が俺に逆らえない立場だと分からせれば大人しくなるだろう。
そう考えたのだ。
口には米子と同じように、米子が前日穿いていたズロースを押し込み、つべにも昼間米子に挿入して、まだ消毒もしていないバイブを差し込んだ。
両足を胡座にされた姿で、海老責めにされ、仰向けにひっくり返され、天井を向いたつべにバイブが、その後ろの肛門にディルドーが差し込まれ、荒々しく掻き回された。
乳首やつべのビラビラには、まち針が刺され、メンソールがつべと肛門の粘膜に塗られた。
光雄のハードな責めには慣れている筈の初美も、あまりの激しさに小便を漏らすほどだった。
初美が、お漏らしした小便を自分の身体に掛けて失神すると、光雄はタバコを一服しながら、「今夜は初美とおばさんを、連縛といこう。明日は二人を雪の中で責めて撮影しよう。」と考え、自分のアイデアに満足した。
その時、一階の旅館の玄関から、何人もの女性の声がした。
「おばさんが他の女達から送ってもらったのだろう。」
そう思っていたら、その女達が旅館の中に入って、階段を上がってくるようだ。
それも遠慮がちではなく、ドヤドヤとまとまって上がってくる。
初美を縛ったままなので、さすがに光雄は慌てて立ち上がった。
他に誰もいないのだから、階段から廊下、そして光雄、初美のいる部屋までの襖は開けたままだった。
光雄が階段の上がり口まで来た時、女達の先頭は、もう階段から頭が出ていた。
「女の人が縛られてる!」
先頭の女は、佳苗の義母だった。
その後に、50代から30代のたくましい女達が続いて来る。
「お前達、何だ?勝手に入って来るな!」
光雄は大声を上げて威嚇したが、義母は
「女が縛られてるのに、放っておけるか!」
と言うと、光雄を押し退けて階段を上がろうとした。
光雄は都会で、風俗や裏社会に絡んで危ない経験も積んでいた。
こうなったら、言葉でなく強い威嚇をして、取り敢えずこの場からこの女達を追い出すことだ。
それから初美の縄を解いて逃げよう。
咄嗟の判断で、ズボンの腰に差した折り込みナイフを取り出して開いた。
「お前ら、これが見えないか!」
怒鳴りつけたと同時に、両脛に強い痛みを感じた。
佳苗の義母が、階段の下の段から光雄の脛を叩いたのだ。
良く見れば、押し掛けて来た女達は、皆手に長さ5~60センチくらいの棒を持っていた。
特別な木刀等ではなく、薪だったり擂り粉木だったりバラバラだ。
それぞれの持つ棒は短いし、ほとんどは木製だから、それほど威力は無い。
しかし、非力な女達が、狭い室内で使うにはこれの方が適していた。
脛を打たれて思わず膝を曲げた光雄の肩に、また激しい打撃が当たった。
頭を打たれたら..。
本能的に両手で頭を庇うと、その手首や小手を打たれて、手に持っていたナイフを落とした。
気がつくと、階段の正面にいた女の脇をすり抜けて、何人もの女が二階の廊下に上がり、左右後ろからも光雄を叩いてくる。
「これは、いかん!」
慌てて前にいる女、佳苗の義母を押し退けて階段を降りて逃げようとしたが、後ろから背中を蹴られて階段を転がり落ちた。
脛や手の甲だけでなく、落ちた時に腰を打ち、動けなくなった。
何人もの女が、寄って集って動けない光雄の、セーター、シャツ、ズボン、パンツと脱がせていき、その上で後ろ手に縛り上げた。
文句を言おうとしたら、口に生臭い布を押し込まれた。
その匂いに覚えがあった。
初美から脱がしたパンツだ。
光雄は全裸で縛られた恥ずかしい姿で、米子の旅館から引き出され、雪の上を歩かされて、村外れの元炭焼き小屋だった掘っ立て小屋に投げ込まれた。
一応壁はあるが、隙間風がどんどん入ってくる。
佳苗の義母が、
「あんたが生きるか死ぬかは、あの縛られてた女次第だね。」
と言うと、戸が閉められ、外から鍵が掛けられた。
義母が旅館に戻ると、縛られていた初美は女達から縄を解かれてたが、服は着せてもらえず、裸のままだった。
義母が戻ったので、周りの女達が色々と聞いてくる。
それを見た初美は、この熟年の女性がこの女達のリーダーなのだと思った。
「あの人は、あの人はどうしたんですか?」
夫でもない男が、他の女を縛って犯したことで、この女にも責任を負わせるのは酷いかもしれない。
しかし、義母は敢えて初美にこう言った。
「あんたには可哀想だが、あの男の仲間だったら覚悟はしておいておくれ。」
義母はそれで、
「わたしは関係ない。
あの人が勝手にやったことだ。」
と初美が言ってくれるのを期待していた。
そうすれば、義母や他の女達は、変態から無理やり縛られて犯された女を助けた。
初美は助けられた、で話は簡単に纏まるはずだった。
しかし、初美の答えはそうではなかった。
「私、籍は入れてないけど、あの人の妻のつもりです。
あの人はどこ?
私だけ、逃げられません!」
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