佳苗は部屋の明かりを、小さな豆電球にして、布団に横になって夫を待った。
庭の宴会も終わったようで、男の人の大声も、女の人の高い笑い声も聞こえなくなった。
ミシリ、ミシリ、と廊下を歩く音が近づいてくる。
夫が来てくれた!
私を抱きに来てくれた!
佳苗は胸が張り裂けるほど高鳴った。
布団から上半身を起こして、襖が開かれるのをじっと見つめた。
しかし、開いた襖の奥にあったのは、赤い天狗の面だった。
長い鼻で赤い顔の面の下には、白い越中ふんどしだけで、その越中ふんどしも、天狗の鼻のように突っ張っているチンポでテントのように張りつめていた。
「ひっ!」
いきなりの恐怖に息を飲む佳苗だったが、豆電球の仄かな黄色い光に照らされた天狗の逞しい身体は、まごう事なき夫の身体だった。
「あ、貴方なの..?」
そう聞く佳苗に、天狗はいきなり襲い掛かってきた。
寝巻きを引き剥がされ、パンティも破るような勢いで脱がされた。
「あっ、あ!貴方、もっと、もっと優しく..」
久しぶりの夫の乱暴な挑み方に、佳苗は思わず抵抗しようとした。
いつもなら、佳苗の反応を確かめながら、徐々に責めを強くしてくれる夫なのに、この夜は初めて抱かれた時より遥かに乱暴に荒々しかった。
そして無言のままだった。
身体も匂いも夫本人に間違いない。
しかし、その夜の夫は荒ぶる神のように佳苗を苛み責めた。
「何でもします。貴方の言うとおりに..。
だから、もう少し優しく..」
そう訴える佳苗の口に、硬く熱い塊が押し込まれた。
それは佳苗にとって、天狗の鼻より恐ろしく思えた。
天狗は佳苗の頭を両手で掴み、逃げられないようにすると、喉の奥までその怒張を突き入れた。
痛みと苦しさに、佳苗の目からは涙が溢れたが、天狗はそんなことはお構い無しに、佳苗の口と喉で激しく腰を使う。
やがて熱く粘った子種が、佳苗の口、喉、鼻まで溢れた。
佳苗が必死に飲み下すと、天狗は手に佳苗の寝巻きの腰ひもを持ち、佳苗の両手を背中で縛り上げた。
夫から縛られたのは何度もあるが、その時は手首を縛られた佳苗の腕を、捻り上げるように背中の高い位置まで持ち上げ、胸に回したひもに結びつけられた。
「う、うう..、貴方、痛いの..。」
佳苗は夫から責められるのを、嫌がっているわけではない。
ただ、少しだけ手加減をして欲しいと思ったのだが、その痛みを訴えた口には、先ほど乱暴に脱がされたパンティが押し込められた。
高手小手に縛られて、口にも詰め物をされ、逃げることも許しを乞うことも出来ない状態で、佳苗は前に押し倒され、尻を高く上げさせられた。
手が着けないので、肩と頭で上半身の体重を支える。
後ろから..、してくれるんだわ..。
そう思った瞬間に本当に、ずぶり!と言う感じで、いきなり一番奥まで刺し貫かれた。
確かに夫の物だ。
しかし、これ程硬く大きく感じたことはなかった。
激しく捏ね回され、子宮が破られるのでは、と思う程責められた。
それは激しい痛みも伴ったが、同時に気を失う程の快感が佳苗を包んだ。
口にパンティを押し込まれてなければ、きっと義母の部屋にまで聞こえる悲鳴を上げただろう。
夫が佳苗の胎内で射精した。
同じ体温の人間同士だから、それを胎内で熱いと感じるのはおかしいのだが、佳苗は「今、熱いのが注ぎ込まれてる..」と感じることが出来た。
ことが終わり、夫が腰から手を離すと、佳苗はバタリと横に倒れた。
畳にぐったりなった佳苗の顔に、天狗が顔を近づけた。
「大丈夫か?」
小さな声だったが、優しく夫の声だった。
佳苗は涙と鼻水だらけの顔で、こくんと頷いた。
「もう少しだけ、我慢してくれ。
今度は外で犯さなくてはいけない。」
まだ乱暴に犯されるのだと分かっても、佳苗は安心した。
今夜は乱暴で荒々しくても、いつもの優しい夫に間違いない..。
夫からされるのなら、妻としてどんなことでも受けて耐えるわ..。
夫は倒れたままの佳苗の穴に、こけしの様な小さな人形を挿入した。
太さはチンポと同じ位だが、長さは6センチ程で、愛液や精液でぬるぬるしたままの今の佳苗の膣に入れられても、違和感は感じるものの、そう痛くはなかった。
挿入されたまま、夫から脇に手を差し入れられて立たされると、夫は今夜は、自分が脱いだ越中ふんどしを佳苗に締めた。
挿入した人形が抜けないように、上から押さえるみたいな感じだった。
佳苗は全裸で縛られ、口を塞がれ、股間に異物を挿入された状態で家の中の廊下を歩かされた。
義母の寝室の前も通ったが、襖の向こうで義母が起きているのではないか、と気になった。
もちろん、今自分が夫からされてることも、義母は若い時に経験していただろう。
それでも、今の自分の姿を義母に見られたら、と思うと足がすくんだ。
佳苗は夫から引き立てられるように、玄関まで歩かされた。
玄関の土間に、夫の男物の大きな下駄があった。
佳苗の女物の下駄は、出されてなかった。
佳苗は裸足のまま土間に降り、全裸で下駄を履いた天狗、夫から引き立てられて、庭の祠のところまで歩かされた。
玄関から土間への段差を降りる動きが、挿入された人形のために時間が掛かった。
抜けそうになったのだ。
慌てて股間に力を込め、太股を閉じた姿勢になったため、片足を土間に降ろしたまま、動けなくなったのだった。
夫はそれを察してくれたらしく、手でふんどしの上から人形を探り、出かけているのを押し戻すと、ふんどしをさらにきつく締め上げた。
きつく締められることで、性器だけでなくお尻の穴まで食い込み痛みが生じたが、佳苗にとっては、それも夫からしてもらう愛撫に感じられた。
実際、その時はふんどしの布は佳苗のいやらしいぬるぬるでじっとりと湿っていた。
祠の前の地面に、白い幤が1本刺さっている。
佳苗はその幣のところまで歩かされたが、そこで口に押し込まれたパンティを抜き取られ、締められたふんどしも外され、膣に挿入されていた人形も取り出された。
取り出された人形は、祠の前に供えられた。
佳苗は庭の土の上に仰向けに寝かされると、夫から再び抱かれた。
背中に回された両手首が痛かったが、夫は佳苗の両方の足首を自分の肩に掛けるようにしてくれたお陰で、手首にかかる佳苗の体重は軽くなった。
この場合で、何時間か前に、集落の人皆から私の裸を見られたんだわ..。
そして今、同じ場所で夫から抱いてもらってる..。
先程部屋で抱かれた時は、驚きのために精神的な安心感、性交による夫婦の温かい触れ合いと言う意味での満足感はあまり感じなかった。
ただ、ただ、夫の行為を耐えてるうちに、身体が勝手に反応したような感じだった。
しかし今は、やはり縛られて、しかも野外でされてるのに、肌に密着した夫の体温が心地よかった。
佳苗を抱きながら、夫は天狗の面を外してくれた。
夫が自分の身体で気持ちよくなってくれてるのを見ると、佳苗の気持ちも嬉しさでふくらんだ。
「今日は..、すまなかったな...。」
優しく前後に動かしてくれながら、夫が言った。
「いえ..、そんなこと..」
ありません、と言うつもりだったが、夫の腰の動きが堪らなく気持ちよくなり、佳苗はもう
「あっ、ああ..、もう私..、あなた..、あなた..!」
とため息とあえぎ声しか出なくなっていた。
夫が、佳苗の胎内奥に、また射精してくれた。
それが終わると、夫は祠の前に置いた人形を、再び佳苗の膣に挿入した。
「明日の朝まで入れとくんだが、耐えられるか?」
佳苗は、こくん、と頷くと、自分は膝立ち姿で仁王立ちになった夫のチンポを口できれいにした。
翌朝、普段なら佳苗は午前4時半には起き出して用事をするのだが、さすがにその日は起きれなかった。
身体中がばらばらになりそうな筋肉痛、全身の気だるい脱力感、それでいて、心の中は幸福感に溢れていた。
6時頃、やっと目を覚ました夫に許しを得て、便所に立った。
その時に夫から、「小便をする時は、人形は手で押さえて出ないようにしろ。少しくらい濡れても良いからな」と言われた。
難しかったが、そのようにして用をたした。
朝ごはんは義母が用意してくれていた。
義母の顔を見るのも恥ずかしかったが、佳苗の様子を見た義母は大変喜んでくれた。
食事の後、義母が夫に茶道で使う茶碗くらいの白い素焼きの壺のようなものを渡した。
夫は佳苗を、また寝室に呼んだ。
「人形を抜いて、お前の中の子種をこの壺に入れるんだ。
掻き出したりはしなくて良い。
しゃがんで垂れて出た分だけで良い。」
昨日の夜ならともかく、明るい朝の光の中で、お相撲の力士がする蹲踞の格好になって、膣から垂れてくる夫の子種を壺に流し込むのは、今の佳苗でもかなりの羞恥を感じた。
この時も、夫は服を着ているのに、佳苗だけが全裸になって壺を跨いでいる。
人形を抜く時は、ジュボッ、と大きな音がした。
栓になっていた人形が抜かれると、弛んだ膣口から、時間と共に粘度を失った子種が、たりたらたらと流れ出た。
「これだけか?もう少し力んでみろ。」
と夫から恥ずかしい命令をされ、さらに力んだがそれほど多くは流れ出なかった。
義母から言われて、佳苗は夫とその壺を持って昨日田植えをした棚田へ向かった。
途中で集落の人と出会うと、皆「おはようございます。昨日はお疲れさまでした。」「いや、本当に良い嫁さんだ。」「お陰で久しぶりの良いお祭りが出来た。」と誉め、労ってくれた。
壺を棚田の近くの祠の前に納めた後、そこで佳苗は再び夫から挑まれた。
祠の側で裸にされると、佳苗は昨日植えたばかりの田んぼの側の畦道で夫から抱かれた。
わざと足を田んぼの泥に浸けられ、白い肌に黒い泥はねを飛ばした佳苗を、夫は畦道の土と草の上に寝かせて犯した。
昨日からの繰り返しての乱暴な性交に疲れ、身体を痛めている筈の佳苗だったが、夫に劣らず今日も激しく興奮し、自分から積極的に腰を動かした。
田んぼからの帰りに集落で一番の年配のおばあさんに会った。
「おうおう、昨日は大変じゃったのう。
夜の祭りも滞りなく勤めたような。
良い嫁をもらって、本当に良かったのう。」と誉められた。
佳苗が顔を真っ赤にして俯いていると、「若奥さんや。」と佳苗に直接話しかけてきた。
「昨日は大勢の前で裸を晒したし、夜は夜で優しい筈の夫から乱暴にされたから、大変じゃったと思う。
しかし、田んぼの神様も新しく来た嫁さんも、来て甘やかされるだけじゃあ意味が無いんじゃ。」
「神様には米を豊作にしてもらわねばならんし、嫁には夫を助けて働いて、子供を産んでもらわねばならん。
そのために、昨夜は旦那さんが乱暴にしたんじゃ。
旦那さんを恨んじゃいけんよ。」
そう言われて、佳苗が何か返事をしようとするが、昨日からの恥ずかしいことばかりが頭に浮かび、上手い言葉が出てこない。
赤面する佳苗の顔を見てそのおばあさんは
「けっこう、けっこう。本当に良い嫁が来たものだ。」
と笑ってくれた。
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