時計の針は、もう11時を指していた。
月明かりしかない保健室の静かな空間の中には、カタッ、カタッ、と秒針の動く小さな音と、その音よりも小さな由美子の熱い息の音だけが響いていた。
そして、その静けさとは裏腹に、由美子の脳裏では2人の自分が騒がしく言い争っていた。
(ダメ・・・ダメよ・・・ダメ・・・)
【・・・でも、今は準備期間じゃない・・・テストも終わって落ち着いてる】
(ダメよ・・・危ない・・・もし見つかったら・・・)
【・・・職員用の明かりも9時には消えた・・・それからもう2時間も経ってる・・・誰もいない・・・】
(ダメよ・・・私はこれでも教師なのよ・・・そんな・・・そんな下品な・・・)
【・・・下品で、卑猥・・・】
(そうよ・・・下品で卑猥・・・そんなコト・・・)
【男子生徒が使うトイレで・・・下品な妄想をしながら・・・】
(ダメよ・・・トイレで・・・男子生徒が使うトイレで、そんな妄想をしながら・・・)
【クリトリスを弄って、乳首を抓って・・・】
(あぁ・・・クリトリスを・・・乳首を痛いくらいに・・・)
【視線を想像しながら、指で掻き回して・・・】
(・・・あの目を想像しながら・・・足を開いて、指で・・・)
【一度じゃ逃がさないわ・・・二回目にイッても許してあげない・・・】
(・・・あ・・・あぁ・・・)
由美子はゆっくりと白衣を脱ぎ、ブラウスのボタンに手をかけた。
脱いだ下着を机に置き、スカートを椅子の背もたれに掛ける。
靴を脱ぎ、ストッキングを下ろす。
いつものように時間をかけ全裸になると、いつものように白衣を羽織った。
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