くだらない意見を考えられていたのは そこまでだった。
自分の心を誤魔化すための想像ができたのもそこまでだった。
雑誌の発刊月が過ぎるにつれ、妻の投稿の内容は他の人達とは違う特殊な色を持ち始めていた。
いや、文字にすれば同じかもしれない。
箇条書きにすれば、何も違わないのかもしれない。
全裸露出での徘徊・・・
単独男性との行為・・・
複数の男を招いた集まり・・・
一つ一つは、他の投稿者もしていた。
それこそ、ページをめくればいくつも見つけられた。
たとえそれが、例えば場所が男子トイレだとか、人数が5人もいるとか、居酒屋のような他人の居る場所だとか、その場で漁った見ず知らずの男性だとか・・・
そんな特殊な内容だったとしても、2~3ヶ月分を探せば 必ず見つかった。
しかし妻は違った。
まったく違う行為を同時に与えられていた。
しかもその一つ一つが、『濃厚』とゆう言葉が似合った。
人数が、回数が、時間が、場所が違っていた。
そして伝わってくる雰囲気のようなものが、まったく違った。
そして妻の投稿が画像や文字だけでなく、動画も加えられるようになり付属のDVDに収録されはじめる。
動画になると違いが、雰囲気が、より如実に伝わってきた。
そして、写真では見えていなかった細部にも気付くようになる。
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