それが 乱暴に脱ぎ落された白衣だと気づくのには さらに数分の時間を要した。
「なんだ・・・・まったく、脅かせやがって・・・・」
山崎は安堵の息を吐きながら小さく呟いた。
けれど直後に、いったい何故?という疑問が脳裏に浮かんだ。
(これは確か・・・・)
山崎は、その形の白衣が 保健室の養護教員が羽織っている形に近いと思い至る。
(あの胸・・・あの腰・・・あんな唇に擦り付けてやったら さぞかし・・・いや、イカンイカン)
脳裏に浮かぶ邪な劣情を 頭を振って振り払う。
(しかし・・・いったい なんだってこんな場所に・・・)
そこまで来て ようやく山崎は視線を上げる。
真っ暗な廊下・・・全ての電気が消灯されたはずの 深夜の校舎・・・
・・・なのに、目の間にある男子公衆便所の擦りガラスだけが 煌々とした光を漏らしていた。
山崎はゆっくりと、足音をたてないように静かに扉に近づいていく。
そして扉に50センチほどまで近づいた時、その耳が公衆便所の中の音を捉えた。
それは明らかに女の・・・しかも卑猥な喘ぎ声だった。
激しく 熱く、艶やかな声が喘ぎ、何かを言っている・・・
山崎はゆっくりと膝をつき、その耳を扉に押し付けた。
「あぁ・・・あ・・・あぁぁ・・・あぁ・・・」
聞こえる音が より鮮明になる。
何を話しているのか、ようやく聞き取れた。
「ぁぁ・・・いいっ・・・いいの・・・あぁっ・・・いいっ・・犯して・・・あぁ・・・あぁっ・・・」
「あぁっ・・・犯して・・・先生を汚して・・・あぁ・・・あぁ、そうよ・・・先生は便器なの・・・あぁ・・・」
「だから・・・あぁ、犯して・・皆の便器にして・・・あぁ、だめ・・・あぁ・・・あぁ、いく・・・あぁっ、イクゥッ!」
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