拓哉との甘い一日を過ごしたサキは足早に帰路についた。
「ただいま~」
「おう、おつかれさま」
「あなた今日はありがとうね、愛花は?」
「疲れたみたいで寝ちゃったよ」
「そう、私も先にお風呂入るね」
「じゃあその間にご飯しとくわ」
「ありがとう」
サキは湯船に浸かりながら今日の拓哉とのセックスを思い出していた。
幸太郎や愛花には後ろめたい気持ちはあるが拓哉以外では逝けない身体になっていたのである。
その償いからか明くる日は精一杯二人に尽くすサキであった。
日曜日の夜、サキのスマホが鳴った。
一通のメールが来たのである。
アドレスを確認すると例の不審者であった。
宛名はXとだけ記されてあった。
メールには添付画像が添えてあった。
サキはそれを開くと一瞬にして血の気が引き倒れ込んだ。
画像には昨日の拓哉とホテルから出てくる瞬間が撮られいたのだ。
「ど、どうして」
いくら考えてもわからない。
いつも以上に気をつけていたし出た時にも誰の気配も無かった。
サキは震えが止まらなかった。
するとまたスマホが鳴った。Xからだ。
「サキさん見てもらえましたか?普段は家族三人仲良くしている様子なのに裏では不倫とは恐ろしいですね」
どうもXには全て知られているらしい。
しかし誰がXなのか見当もつかない。
サキは返信した。
「あなたは誰なの?目的はお金?お願い私をこれ以上苦しめないで」
しばらくしてから返信があった。
「いやね、ご主人が可哀想だなぁって思いましてね。別に金目的じゃないから心配しないでいいですよ」
続けてメールが届いた。
「しかし君は愛するご主人がいるのに他でセックスをして淫乱なのですか?」
サキは返す言葉が無かった。
淫乱だと言われても否定出来ない自分がいたからだ。
サキの身体は年を追うごとに性欲が増していた。
サキが質問に答えないでいると更に追い打ちのメールが来た。
「答えられないということは図星ですね。ではそんなサキさんにペナルティーを与えることにしましょう」
サキはペナルティーって何なの?と恐怖を感じたが連絡を待った。
またしばらくしてメールが届く。
「貴女には娼婦になって頂きます。好きなだけセックスを楽しんでください。ちなみに拒否したらご主人と会社にバラしますから」
もはやサキには拒否出来るはずも無かったのである。
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