満島は響子の身体の隅々まで目を通した。
今まで数多くの物件を見てきた満島だが興奮を隠せなかった。
しかし満島とは対照的に響子の様子がおかしい。
最初は緊張しているのかと思ったが明らかに嫌悪感を抱いている。
満島が響子の乳房を舐めようとした時だった、響子は満島を思いきり殴ったのだ。
俺と花音は驚いた。もちろん満島もビックリして呆気にとられている。
俺は響子に理由を聞いた。
話しは中学生にさかのぼる。発育が早かった響子は中学生で今のボディサイズだったらしい。
ある時学校の帰り一人の中年男性に声をかけられ道を尋ねられたのだがわからないとのことで一緒に案内してあげたそう。
しばらく他愛のない話をしながら歩いていたが人気のないところに差し掛かるといきなり抱きついてきたんだと。
ビックリした響子は逃げることも出来ずにされるがままだったらしいが、たまたま通りがかったオバサンに助けられ事なきを得たそうだがそれ以来、中年男性にすごい抵抗感が生まれたとのこと。
同性愛に目覚めたのもそのことが原因かもしれないと響子は語った。
満島は響子に頭を下げわびたがお披露目はこれで終わりとなった。
解散した後、満島から連絡が来た。
満島「智也君、今日は悪かったね」
俺「いえ、満島さんこそ大丈夫でしたか?」
満島「あぁ、大丈夫。それよりあんな逸材を眠らせて置くのはもったいないから是非一度譲渡会に連れてきてよ」
俺「見つかりますかね?」
満島「少し心当たりがあるんだ」
俺「わかりました、お願いします」
満島「あ、響子ちゃんには、きちんと説明しておいてよ」
俺「わかりました」
こうして俺は響子を譲渡会に連れて行くことになった。
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