真弓がお茶を、ゆうかが菓子を出したが、さすがに真弓の立ち振舞いは洗練されていた。
もし和服のままなら、さぞかし美しい所作だっただろう。
それを、今は敢えて革パンティ一枚というはしたない姿で演じている。
それも、娘の婿になろうとして今日初めて家に来た男性に見せているのだ。
それを胡座をかいた夫は、ごく優しく見守っている。
森に自慢するために力んだ様子もない。
森は茂雄のことを、過激なショーに出演されるくらいだから、Mの妻に対して高圧的な男性を予想してたが、それは見事に外れた。
同じくショーツの上からゴム縄で縄ふんどしを締めさせられてるゆうかも、恥ずかしい気ではあるが、今は落ち着いて母の後ろに従っている。
その恥ずかしがるのも、裸体をご主人様と実の父親に晒しているためではなく、結婚したい男性を両親に紹介する若い女性のものだった。
「こんな形のSMも、あるんだ..」
多分この義父となる男性は、自分がゆうかにした事より遥かに過激な苦痛や羞恥が伴う責めを妻にし、それが彼の愛だったのだ。
妻である義母は、それに従い受け入れた上で、このような強い愛を夫に抱いている。
娘のゆうかも、森からの愛を受けて、両親の愛を十分理解したようだ。
茶を飲みながら、茂雄が森に言った。
「君のおかげで、ゆうかはきれいになったね。ありがとう。」
冷静だったゆうかは、また羞恥を感じ顔を両手で被った。
茂雄は更に続ける。
「ゆうかの母親は、この通り素晴らしい女性だ。」
真弓は「まあっ!」とでも言いたいように、恥ずかし気に片手で口を押さえた。
「君はゆうかを、この母親のように育ててくれるかな?」
森はゆっくりと頷いた。
「はい、ゆうかは今でも素晴らしい女性です。
これからずっと大切にして、きっと義母さんのような女性に育ててみせます。」
「よし、ゆうか。
森くんの、いや、旦那様の隣に座りなさい。」
ゆうかが森の横に並んで正座すると、茂雄は真弓を自分の横に座らせた。
そして二人とも深々と森にお辞儀をして言った。
「娘のゆうかを、どうぞよろしくお願いします。」
※元投稿はこちら >>