その日、母真弓は父茂雄の膝に抱かれていた。
サークルでのことを、話させられるのだ。
もちろん、預けられた医師からは、茂雄に詳しい連絡は入っている。
しかし、茂雄は真弓の口から直接話を聞くのを好んだ。
真弓は、白い大判ショーツ一枚だけの裸で後ろ手に縛られ、娘のゆうかより一回り大きな真っ白の乳房は、上下二本の縄で突き出るように縛られている。
ショーツに食い込む縄ふんどしもされていた。
その姿で夫の膝に抱かれ、胸を揉みしだかれ、乳首を弄られながら、サークルのショーでのことを話した。
話ながら羞恥する妻の顔は、まるで思春期の少女のようだった。
「じゃあ、その若い女性から、弄られて膣にも指を入れられたわけだね。」
「ええ、私の前では何も話さなかったから、声は聞こえなかったけど..、お医者様の話だけでなく、何となく感じて若いんだって分かったわ。」
「娘と同じくらいって言われたのかい?」
「そうなの。それで、私、胸がズキン、ってしちゃって...」
その後、真弓はゆうかの指で逝ってしまいかけたのだが、それまでは夫に話せなかった。
しかし、茂雄には医師からの詳しい報告が入っていた。
「お前、弄られながら、ゆうちゃん、って言ったらしいね。
ゆうかのこと、思い出したんだね。」
問い詰めながら、茂雄の指は真弓の乳首を意地悪くつねる。
「あっ!」
少しだけ首を仰け反って、真弓はため息をついた。
「どうなんだ?
やっぱりゆうかを意識したかい?」
母親として、答えにくい質問だ。
しばらく真弓は沈黙を守ったが、茂雄から縄ふんどしをクイ、クイとしごかれ、乳首には爪を立てられて、ついに白状した。
「あの子..、きっとゆうかちゃんよ..。」
見てもいない、声も聞いていない。
触られたのは、ゆうかが家にいた時にも、絶対に触られたことがない筈の場所だけだ。
それなのに、真弓は確信に近いものがあった。
父親である茂雄としては、妻のそんな話が現実にあり得るとは理性の上では思えない筈だった。
「それじゃあ、ゆうかも彼がサディストで、彼から連れてこられたって言うことかな?」
真弓の答える声は、ふざけた様子はまったく無かった。
「きっと、そうよ!
あの子のパートナーの男性、声も態度も素敵だったわ。
ほら、ゆうかからの手紙に、素敵な彼とお付き合いしてるって書いてあったじゃない。」
父親にとって、やはり娘は純潔で清い存在であって欲しいものらしい。
茂雄の真弓を虐める手つきが、気が付かないうちに、やや乱暴になった。
縄ふんどしが、グイーッと引き絞られる。
真弓は股間に痛みを感じながら、同じ場所が熱く湿ってくるのを感じた。
真弓は夫の気持ちを知ってか知らずか、ゆうかが彼を作ったことについて、色々想像を加えて話した。
「あの真面目なゆうかが好きになったんだから、きっと知的で誠実な男性よ。
貴方みたいな...。」
お世辞ではなく、本気に真弓は茂雄のことをそう思っている。
事実、確かに森と茂雄は、真面目で誠実な点では一致していた。
それと、普通の夫婦とは違う方法だが、妻、婚約者を強く愛していることもだ。
茂雄は父親として、娘が恋人から縛られ責められることは想像したくなかった。
しかし、母親の真弓は、娘のゆうかが素敵な男性から縛られて抱かれ、女としての幸せを味わっていることを想像していた。
「ゆうかちゃん、お母さんみたいに、可愛がってもらうのよ...」
小さく夫に聞こえないように一人言を言ったつもりだったが、茂雄には聞かれていた。
最初は不愉快だったが、それから真弓を責めて可愛がってあげてるうちに、すぐ横で娘のゆうかが、まだ顔が分からない背の高いスマートな男性から母親の真弓と同じように縛られ、責めているのを想像してしまった。
その想像の中で、やせっぽちで華奢で、ひ弱だったゆうかは、母親と同じように女らしくきれいに成熟し、可愛く喘いでいた。
「優しい彼だと、良いのだが..」
茂雄もそう一人言を言ってしまった。
茂雄の言う優しさとは、妻をちやほやすることではない。
まさに今、茂雄が真弓にしてやっていることだった。
SMのテクニック等、末の末のことだ。
ちゃんとした社会的地位、勤勉による経済的な安定、世間からの良い評判。
俗物的だが、それを娘のために満たしてくれて、さらに男女の関係でも、安心、安らぎ、幸せ、快感、満足を与えてやって欲しい。
妻を膝の上に座らせ、背面座位で下から串刺しにして責めながら茂雄は娘のことを思った。
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