たかしさんの隣に居られる。これからも居られる。
そう思うと涙が止まらなかった。
先程の女性が入ってきた。
たかしさんから話を聞いている女性は頷いたりしている。
アタシは嬉しさに溢れて話そっちのけでいた。
すると突然の衝撃がお腹に走る。
何が起きたかわからない。
『何ご主人様と同じ高さで座ってんだ!?少しでも低いところに座って頭を下げろ!』
『めぐみさん!お腹に子供が…』
あっ!アタシ蹴られたんだ。
ようやく状況が飲み込めました。
『どうせ堕すんでしょ?誰の精子かわからない物でご主人様を裏切りやがって!この豚が!』
コロサレル!このままじゃコロサレてしまう!
本当にそう感じました。咄嗟に
『ごめんなさい!ごめんなさい!もう裏切ったりしません!本当です!』
そう話していました。
『当たり前だ!ご主人様は優しいからこんな事はしないが、これからはワタシが代わりに痛めつけてやるからな!2人ともの言うことには絶対服従だぞ!』
『わかりました!わかりました!なんでも言う事を聞きます!』
ベッドに腰掛けるたかしさん。
座布団に座りタバコを吸ってる女性。
フローリングで土下座したまま嗚咽しているアタシ。
女性が話し始める。
『おい豚。真沙美には連絡取れるのか?』
『はい。SNSにたかしさんから何か貰ったらupするように言われてて、upした物が気に入ったら連絡が来ます。』
『じゃあワタシのバー○ン写真に撮ってupしとけ。連絡来たら3日後なら良いって返事しとけ。』
『はい。あげるんですか?』
『豚は質問するな。考えるな。黙って言われた通りのことだけしてろ。』
たかしさんに言われるのは良いが何故この女性にまで……
でもまた蹴られるのも嫌だ。
『……カシャ…………upしました。』
『おう。じゃあ豚は今日帰って良いぞ。くれぐれも真沙美と山田には連絡来ても近づくなよ。』
『……わかりました…』
アタシは豚になったの?たかしさんの奴隷じゃなかったの?
悲しくなりながら帰宅して、複雑な思いのまま、また寝れずに朝を迎えました。
翌朝、たかしさんからの連絡で一緒に産婦人科へ行って堕胎してきました。
よく言われるような子供に対しての申し訳ない気持ちや、悲しみなどはほとんどないままだったのが幸いでした。
たかしさんから食事に誘われましたが、連日の不眠と堕胎手術で疲れていたため帰宅し、処方された睡眠薬を飲み眠ってしまいました。
※元投稿はこちら >>