『今日は○月×日初めてこの便器にザーメンを出してから半年記念日です!今では立派な便器として使っています。そして今便器から発表があります。さあどうぞ!』
画面右手から全裸の麻衣子が出てくる。手に洗面器と何か細長いものを待っている。
画面の中央に洗面器を置き跨りしゃがみ込む。そのままオシッコを出しながら細長いものにかける。
オシッコが終わりティッシュで拭きながら微笑む麻衣子。
妊娠検査薬には赤い線が。
『赤ちゃんが出来ました。』
『ウヒャヒャヒャ!誰の子だ!』
『わかりません。この2ヶ月間は色々な男性に抱かれました。名前も知らない人。目隠しされてどんな顔かもわからない人。わからない外国語を喋っている人。』
『どんな気分だ?』
『嬉しいです。でもたかしさんの子供が欲しかった…』
『堕しても良いんだぞ?』
『でもご主人様が堕したらもう抱かないって言うから!』
『じゃあ後はうまくやりなよ。』
『ご主人様お願いがあります!○日の××時に電話してください。その日だけたかしさんに抱かれることを許してください。』
『バレると思うけどな~。まぁそれくらいならやってやるよ。』
今日は○日。撮影が×日。1週間前に撮られたのか。
探偵事務所に連絡する。
『もしもし?DVDありがとうございました。全部見終わりました。
ところで相手の住所とかわかりますか?
えっ?もうそっちにいる?はぁ、はい、成る程。それならやはりそちらの事務所に頼んで正解でした。
えぇ、はい。それはその道の方にお任せします。じゃあ携帯のデータだけ私にいただければ。
えっ?そんなものまでいただけるんですか?ありがとうございます。
はい。それじゃまたって言うのも可笑しいですね。もう二度とこんな目に遭いたくないのに。
いえいえ私とすれば麻衣子が戻ってきてくれたらそれだけで十分です。
色々とありがとうございました。では失礼します。』
麻衣子に電話をするが繋がらない。
ビールの買い置きも無くなったので、馴染みの居酒屋へ向かう。
『こんばんは~』
『ヘイいらっしゃい!なんだたかしじゃねーか。まぁ座れ。ビールでいいよな?』
どれだけの時間が経ったのだろう。
気がつくと座敷で寝ていた。麻衣子の膝枕で。
『おっ?起きたか?麻衣子ちゃん心配してたぞ!店来てビール一本飲んだらそのまま倒れる様に寝ちまいやがって!
寝てる間ずっと携帯鳴っててうるさいから見たら麻衣子ちゃんだったから出て来てもらったってわけよ。』
『ゴメン』
『ううんアタシは大丈夫。たかしさんこそどうしたの?』
『何でもないんだ。俺たちの家に戻ろうか』
『うん……』
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