次の日、目を覚ますと寧子が隣で寝ている
私は布団から出て身支度をする
『コンサルタントと話をしてきます。病院にはちゃんと辞表を出してきてください。』
そう書き置きをして家を出る
『お待たせいたしました。こちらが必要書類です。宜しければサインと印鑑をこちらに…
はい結構です。
昨日お話ししたようにあの病院、経営に関しては杜撰で院長のワンマンでした。
私的流用みたいなところも見受けられましたので、その穴埋めは院長の財産などから補填させましょう。
ところで最終決着はいつにしましょう?』
『出来る限り早急にお願いします。』
『では◯月の末日までには終わらせます。その後の経営の方はどういたしますか?』
『お任せします。資格も持っていないですし、次の院長に一任します。』
そのまま寧子の家につくと寧子が待っていた
『病院辞めてきた。ねぇツーリング行かない?』
883の後ろに着いていく
山間のワインディングを2台で走る
昼飯に蕎麦を食べ、道の駅でソフトクリームを食べる
家に着く頃には夜になっていた
家に入るとスッキリしている
気分がじゃない
家財道具が無くなって空き家のようだ
『どうしたの!?何も無くなってるよ!?』
『わたし決めたの。この家も処分しようって。生まれ育った家だけど今じゃ嫌な思い出しかない。
お父さんもお母さんもわかってくれるよ。
それに叔父さんの帰る家も残しておいてあげないとね(笑)』
寧子は辞表を出しに行った時に、家を残りの借金に当ててくださいと言ってきたそうです
その足で業者に連絡して片付ける間ツーリングに行っていた
さて今夜はどうしよう?
このままたかしの家行こう!と言う寧子に押され、自宅まで2台のバイクで走る
着いた時は日付が変わろうとしていた
そう言えばめぐみさんに連絡していなかったな?まぁいっか!
ガチャ…ただいま~
『ワンッ!』
何でオジサンが俺の家の玄関で首輪と尻尾と犬耳付けて全身縄で縛られてチンチンしてるんだ?
『ワンッ!ワンッ!』
『ペスっ!うるさい!静かにしろ!』
『ワンッ!ワンッ!ワンッ!』
『このー!折角犬に格上げしてやったのに!また家畜豚に戻りたいか!
あれ?たかしじゃん?どうしたの?静岡じゃなかったっけ?』
『…いや…とりあえずノーマルに戻ってもらえますか…連れも居るので…
この方もご一緒に人間に戻してあげてください…』
『ん?あぁこの前言ってた彼女か!ちょっと待って。
ペス!下行って着替えてきな!上がってくる時は人間でね!』
『ワンッ!』
四つん這いで器用に階段を降りて地下室に行くペス?オジサン?
『ゴメン!言ってなかったよね?留守中の家の管理をお任せしているめぐみさんです。』
『こんばんは!先に言っておくけどあたしとたかしは体の関係は手しかないから(笑)』
『初めまして…たかしからトレーニングの事は聞いています…突然ですみませんでした…』
『じゃあペスを送りがてらあたしも帰るわ。
それにしても良い目してる娘ね~!教え甲斐がありそう!寧子ちゃんまたね~』
『たかし?めぐみさん言ってた教え甲斐があるってどう言う意味かなぁ?』
寧子の本性はSなのかMなのか…
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